リセール市場は拡大し、既存のアパレル市場を席捲してゆくのか!?

a red paper bag in the middle of red balloons with percentage symbols

着なくなった服どうしますか?

買取してもらえるなら、買い取りに出したりしてます?

先日、こんなニュースについて、ツィートさせていただきました。

違いがわからなくなりつつある2つのカテゴリー

「アウトレット」と聞くと聞いたことあるとは思います。

「オフプライスストア」と聞くとまだ聞きなれないものですよね。

明確に違いをわけるが、ちょっと曖昧になってしまうのですが。。

そもそも、オフプライスストアとは何?

  • 1店舗内に、複数のブランドが入っていてセレクト型
  • 型落ち、シーズンオフになったものでありB品ではない

アウトレットとは?

  • 1店舗で1ブランドとなっていることが多い
  • B品などの生産上のロス在庫を扱う

アメリカではすでにファッション市場の一角を成す存在

アメリカではすでにファッション市場の一角を成す存在となっている

「オフプライスストア」

サステイナブル意識の高まり、

世界的な不況を後押しして人気となっています。

年間約10億枚にものぼる廃棄をしているといわれる日本のファッション市場。

サステイナブルを謳いながらも、

大量廃棄もするという「ダブルスタンダード」

ともとられます。

もっとも、アウトレットは、「アウトレット専売品」なども作っているため

もはや作る理由さえあれば。。と、

わけがわからないほど生産されている節もあります。

この、ダブルスタンダードはファッション市場の本質的な問題でもあります。

そのアンサーな業態なのが

「オフプライスストア」。

廃棄しか残された道がない余剰品を集めて展開されるものです。

ブランドが、「在庫の安売り」をしない大きな理由は

価値既存(かちきそん)を起こしたくないためです。

オンシーズンでは10万で買っていたのに、

シーズンアウトで10000円になってたらね。

がっかりでしょ。

だからセールは最大でも50%くらいで留めておいて、

最悪70%OFFくらいまで短期的に下げて、

売れなければ廃棄という手段をとるのです。

(その他諸々の事情なありますが)

アメリカのオフプライスストア「TJ MAXX」

アメリカのオフプライスストア「ティージェーマックス」は、

こういった在庫を集めて格安で販売をするビジネスモデルのお店。

実は、アメリカを代表する「ラルフローレン」の最大の取引先が、

「TJ MAXX」

であることは有名な話なんです。

そのくらいブランドは在庫を持っているし、

そのくらいオフプライスには需要があるわけなのです。

オフプライスで卸すことで価値毀損をおこさないのか?

ここで、やはりこういうふうに思わないのか?です。

これには、工夫があり、

「TJ MAXX」は、特定のブランドプロモーションはしません。

ブランドごとの陳列も一切なし。ネット通販もなし。

こんな陳列です。

https://images.app.goo.gl/Gk4Zc2DuKXz6QSCU7

「ブランドの価値を可能な限り守ります。」という

ブランド寄りの姿勢をとっています。

こきゃくにとっては不都合なことであっても、

ブランド価値を一定まで死守することで、

取引先の信頼を得ているのでしょう。

この「買ってくれる顧客」と「卸してくれる取引先」の

バランスをしっかり考えることが

オフプライスストアの宿命といえます。

今回、「ゲオ」がオフプライスストアを国内の先陣をきって

オープンされるわけですが、

このわりとデリケートなとこを

上手にコントロールできるのかが、

日本国内でオフプライスストアが流行るのかどうかの線引きになるのかと思います。

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