今回のブログでは、オーダーメイドのフィギュアスケート衣装には欠かせない、私独自の『衣装制作の染色技術』について詳しくご紹介します。
今回は札幌のアトリエでのこだわりをご紹介します。
理想の一着を作るためには、既存の布の色では足りないことがあります。
今回は、衣装のクオリティを左右する『色』へのこだわり、ポリエステル染色の現場をご紹介します。
もの作りにおいて基本的なことはどの分野でも同じだなと感じることは多くある。
よく教科書通りに出来上がっていないと良くないものと思われたりすることも多々ある。
ただ、僕は日本で生まれて日本で育って日本で生活している。
世界に目を向けてみると、海外に住んだ経験のある人とか海外から日本に遊びに来た人の
話を聞くとこんなことを思う。
「日本の製品の完成度の平均値が高い」
つまり、性能や出来のレベルが高く似たり寄ったりのものが沢山あるとも捉えることもできる。
余談はここまでで、今回は衣装のスカート部分のポリエステルジョーゼットを浸染で染めた記録を書きます。
元々の衣装制作させてもらったこの衣装のスカート部の色を綺麗にしたくて取り組んだものです。
もとネタはこの記事です。
こうした染色の工程を経て、あのパガニーニの衣装も色彩の深みを実現しています。
Table of Contents
まずパーツを作ります
ジョーゼットを裁ち出します。
ジョーゼットって地の目を整えるとこからが裁断の基本なのでね。
しっかり延反させてからが基本ですよね。
組み立て
染液作り
今回はポリエステル100%に対応してこの染め粉を使いました。
グレーを入れたいと考えてるんですけど、
染めつきがそんなに良くないのを予想してあえて黒の染め粉を
少なめに混ぜてじわじわやってく作戦です。
ここから投入しているのは、染まりつきを促進させる薬剤です。
熱湯と熱とこの薬剤で染液が生地に定着しやすいコンディションを作ります。
色入れ開始
染めたいものは、一度水に浸して濡れたまま色入れに入ると良いです。
なんかその方が色つきも良いですし、
新品の生地なんかだと糊が付いています。
ムラになる原因にもなるんで、濡らすと良いんです。
今回はグラデーションを入れたいから。
ジャブ、ジャブ上下してます。
裾は濃くしたいから少し時間かけます。
完成
今回実は三回実験しています。
一回目は、横着して一気に色を作ろうとしてアウト(笑)
二回目は少しだけコツを掴んだかも出会ったんですけど、
雰囲気があんまり良くないのでアウト(笑)
これらは、残骸です。。

三回目をやる前に、よく考えて。
よく言いますよね。「三度目の正直」
一気に色を入れようとせず、うすーく少しずつ。
一回入れたら乾かせて。
翌日重ねていく。
つまり、丁寧に手間をかけるが正解でした。
ラメのペンでお化粧しているところも修正、乾燥させました。
ストーンをつけて完成です
世界に一着だけの、深みのある色彩をまとうために
日本の製品の平均値が高い現代だからこそ、どこを探しても見つからない「あなただけの特別な色」には、人の心を揺さぶる圧倒的な価値が宿ります。
一気に染めようとせず、何度も乾かしては薄く色を重ねていく。
このアトリエでの地道な手仕事と試行錯誤の積み重ねが、リンクの照明を浴びた瞬間に、他の誰とも違う「パガニーニの衣装」のような深い世界観を創り出すのです。
アトリエ「TOE CROSS」では、既製品の生地をそのまま使うだけでなく、プログラムの音楽や表現したいテーマに合わせて、素材の選定から独自の染色、ストーン配置まで、すべての工程を職人が一人で責任を持って手がけています。
「曲のイメージに完璧に合う、絶妙なグラデーションの衣装を作りたい」
「どこを探しても理想の色味の生地が見つからない」
そんなこだわりを持つ選手や親御様は、どうぞ公式LINEからお気軽にあなたのご要望をお聞かせください。実験を愛する職人が、あなたの理想の色をどこまでも追求いたします。
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