「わび・さび」について
グローバル化が進み、海外の人々にむけて「日本の文化」を語れる力が重要視されつつあります。 さて、日本文化といえ様々ですけど、 茶の湯の精神と聞くと、「わび・さび」という言葉を連想する方は多いと思います。 でも、「わび・さび」とは??? 言葉で説明できる方は多くはないでしょう。 かく言う自分も、コンセプトショップの計画を練っている最中に 色々調べていくうちに学ばせてもらったところです。 「わび・さび」は、「侘しさ」と「寂しさ」を表す日本語に、 より観念的で美的な意味合いを加えた概念です。 わびさびはよく混同されますが、じつは両者の意味は異なるんです。 えっ!「わび・さび」って同じ意味合いじゃないの? そう驚かれる方も私を含めておられるかもしれません。 日常会話のなかで、わびさびが一括りにされがちな言葉ですが。 「さびは、見た目の美しさについての言葉です。 この世のものは、経年変化によって、 さびれたり、汚れたり、欠したりします。 一般的には劣化とみなされます。 ですが、その変化が織りなす、 多様で独特な美しさを「さび」といいます。 「わび」は、さびれや汚れを受け入れ、 楽しもうとするポジティブな心についての言葉です。 つまり、「さび」の美しさを見出す心が「わび」なんです。」 さびが表面的な美しさだとすれば、 わびは内面的な豊かさ。 両者は表裏一体の価値観だからこそ、わび・さびと、セットで語られるのだそうです。