【バーチャル衣装具現化・続編】持ち込み素材で作るエレガントなシアーパーカー2種!和洋折衷の仕立て技術

前回の記事(【2Dから現実へ】バーチャル衣装を具現化!シアーパーカー再現制作事例)でご紹介したバーチャルキャラクターのシアーパーカー。

今回は、同じお客様よりご依頼いただいた追加制作事例(続編)をご紹介します!

今回はお客様がイメージされる生地を直接アトリエへ送っていただき、持ち込み素材でのお仕立てをスタート。 「リブを使わず、ギャザーやタックでふんわりとしたエレガントな印象にしたい」というご要望のもと、パターンを大幅に修正してまったく印象の異なる2通りのシアーパーカーを制作いたしました。

繊細なシアー素材で作る「モアレが美しい2枚仕立てパーカー」

1着目は、非常にデリケートで伝線しやすいシアー素材。 「2枚仕立てにしてほしい」というご希望を受け、生地が重なることで生まれる独特の波状模様(モアレ)の美しさを最大限に引き出す設計を行いました。

  • 大幅なパターン修正: 前回のデザインから仕様を変更し、袖口や裾のリブを廃止。
  • ギャザー分量のこだわり: 単に寄せるだけでなく、シアー素材ならではのふんわり感と上品なボリュームが出るよう、多めにギャザーを設定。
  • 透明ファスナーの採用: エレガントな透け感を邪魔しないよう、主張しすぎない透明ファスナーをセレクト。

生地の重なりが光の加減で表情を変え、非常に幻想的で美しい仕上がりとなりました!

和の伝統素材をストリートへ。「ぼかし平絽襦袢地」の挑戦

2着目は、なんと着物の下着(長襦袢)に使われる和装の伝統生地「ぼかし 平絽襦袢地(ひらろじゅばんじ)」をお持ち込みいただきました!

夏の和装に使われる「絽(ろ)」は、細かな隙間(目)があることで通気性と透け感に優れ、優しいグラデーションの「ぼかし」が施された素晴らしいニュアンスを持つ生地です。

この和のシアー素材を洋服であるパーカーへ仕立てるには、洋裁とは異なるプロの工夫が必要となります。

  • 小幅な反物(約38cm幅)からのパターン配置: 一般的な洋裁生地(110〜140cm幅)と違い、わずか38cm幅という限られた生地幅から立体的なパーカーのパーツを切り出すため、継ぎ目や柄の出方を緻密に計算。
  • ポリエステル製ならではの耐久性とイージーケア: 発色の美しさはもちろん、水に強く扱いやすいポリエステル素材のため、パーカーとしての実用性もバッチリ。

「伝統的な和の素材」×「ストリート感のあるパーカー」という組み合わせは、二次元の世界観やストーリー性を表現するのに最高のチョイスでした。

異素材・お持ち込み生地での衣装具現化もお任せください

今回はどちらのパーカーも、あえて一般的なリブ(ゴム部分)を使わず、生地の持つしなやかさやギャザー・タックの立体感でエレガントさを表現しました。

また、前立てに使用した透明ファスナーも馴染みが良く、全体の雰囲気を引き締める素晴らしいアクセントになっています。

  • 「自分が用意したこだわりの生地で衣装を作ってほしい」
  • 「反物や特殊な素材を洋服の形に立体化したい」
  • 「既製品にはない透け感やシルエットを追求したい」

当アトリエでは、フィギュアスケート衣装で培った特殊裁断と縫製技術を活かし、持ち込み素材や異色の組み合わせでも完成度の高い一着に仕立て上げます。

モデルさんやキャラクターに着ていただける日が今からとても楽しみです! 「こんな素材で衣装は作れる?」といったご相談も、ぜひお気軽にお寄せください。

「こんなこと相談していいのかな?」という小さな疑問や不安でも、
どうぞお気軽にご連絡ください。

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