
今日は、美しい服を着るメリットについて考えてみたい。
衣装を作る職人として、このテーマは避けて通れないと思っている。
感覚だけで仕事をしても、依頼者に本当の納得や感動は届けられない。
だからこそ、言葉に落とし込むことが大事だと最近は強く思う。
この服飾の世界で生きてきた人生を、
ちゃんと言葉で伝えられないと、
「この人に依頼して大丈夫なのか?」
そう思われても仕方がない。
今の時代は、本物か嘘か、リアルかバーチャルか、
境界が曖昧になっている。
フェイクニュース、メタバース、AI…。
僕自身も新しい世界に興味をそそられる一人だし、
メタバースの服をデザインできたら面白いなとも思う。
でも、それはまだ先の話かもしれない。
もしかしたら、その世界を本格的に生きるのは息子の世代なのかもしれない。
今のところ、僕は“リアル”の世界に価値を感じている
今のところ、僕は“リアル”の世界に価値を感じている
選択肢が多い時代だからこそ、
「どっちの世界が自分にしっくりくるのか」
そこを見極める必要がある。
今の僕は、やっぱりリアルの世界に貴重性を感じている。
だから衣装作りの話に戻るけれど、
綺麗な衣装や美しい服を着ることは、
このリアルの世界で人間の欲を満たしているのか?
そんなことを考える。
食欲、性欲、睡眠欲…
生きるために必要な欲求はいくつかあるけれど、
その中に「美しくありたい」という欲求は入っていない。
でも確実に、
“気分を上げる”という欲求は存在している。
美しい服は「感覚的欲求」を満たす
人間には、
- 物質的欲求
- 感覚的欲求
この二つがある。
そして今の成熟社会では、
“もの消費”より“こと消費”が強くなってきている。
先日書いた古着のブログでも触れたけれど、
欲求が多様化している時代では、
「何を買うか」より
「どんな気分になれるか」
「どんな体験が得られるか」
そこが価値になっている。
美しい服を着ることは、
まさにこの“感覚的欲求”を満たす行為だと思う。
鏡を見たときの高揚感、
ステージに立つときの自信、
誰かに見てもらえる喜び。
それは食欲や睡眠欲とは違うけれど、
確実に“生きる力”を支えている。
僕と繋がりませんか?
このブログを読んで「もっと話してみたい」「相談してみたい」と思ってくれた方へ。
僕の会社では、衣装制作、ファッション診断を軸に、広告などの現場に寄り添った取り組みをしています。
また、アラフィフ世代のライフスタイルや、マラソンを軸にしたファッション提案も始めています。
