まさかの坂を下った後に

前回記事はこちら「最初の繊維の仕事依頼」

最初の繊維のお仕事を始めてから僅か3か月もしない、真冬の12月だったと思う。

下った先には何もなかった。

とりあえず何も仕事をしないのは時間の無駄になるから。

何でも良かった。というか、必要とされていれば。知り合いの紹介で、まず取り掛かったのは保育園の発表会の衣装だった。

割と富裕層のお子様の多い保育園だったんで、しっかりと布で作ったものを求めていた。

約30着弱。ベスト&スカートのバージョンとベスト&提灯ブルマーのタイプの物とだ。

一人でサンプルから量産までやるか?

期間は1ヶ月くらいあった。

サンプルを早速用意して、園児に着せて特に修正の依頼はない。

個人的に修正したいところに手を入れて。

そして、ここから少し考えてしまう。お見積もりだ。

こういったケースの仕事は受けた事がないから。

何というか、簡単。。に仕上がってしまう。

後々に、保育士さん達でも製作出来るくらいのパターンを意識して作ったことも影響して、ベストとかは外注さん工賃見積もりで800円で裁断込みで了承してくれた。

4日間も有ればできるだろとのことで。

日当で、6000円だ。

恐らく、レギュラーで抱えている仕事の進行が良くないタイミングに挟み込むスケジュールで考えてくれたのだろうと思う。

普通にやれば2日で終わるだろうと納品の時言っていた。

ものを作る仕事というのは、皆んな一緒だとけど、ほんの少しだけ資材が足りないというだけで時間ロスなど色々なケースでスケジュールより遅れていくもの。

なので、長年、個人で自宅などで請け負いのお仕事をされている職人さんは想定されるロス時間の相談を交えて仕事の発注をお願いすると、意外とうまくスケジュールを組んでくれるもの。

結局、衣装は保育園の希望する予算で請け負うことにした。1セット=2000円を希望してきた。

資材費は、別途で請求。30セットで60,000円。外注費が24,000円。自分のとこには、36,000円になる。最低でも、3日間で仕上げないとただのボランティアである。

保育園を出入りしていると、保育士っぽくない風体の人がいるので、父兄の中に何かのレッスンの先生ですか?と質問もあったり。でも、何も隠すようなこともないので今、自分のやっている仕事の内容などをお話ししたところジーンズのリペアの依頼などをいただくことができたりした。穴のリペア1か所=2,000円とかだ。

少なからず、ミシンで縫うご用命があれば何でも相談を受けるスタンスで。楽しいか楽しくないかと問われたら、それは楽しいことではないだろう正直なところ。

でも、仕事を納めてく度に感じるのは面倒で、かっこ悪くて自分でやるのは嫌だなって感じること。

縫製に限らず。坂を下った先に見たのは、人の心にある嫌で面倒なこと。お金を払えば解決できるなら、払って解決してしまえば良いと思うことに目を向けてみる事に突破口、つまり、坂を上り始めるきっかけがあるのじゃないかと気づいたのだと思う。

確かに、自分で企画し社会に宣伝し認められ考えた商品を買ってもらえるのは嬉しいことだ。だけども、街を歩けば魅力のある商品は沢山ある、

ネットを検索すれば更に。長年、作る現場にいた人間からの意見だが、作るのは簡単、でも、人の心まで誘導は中々できない。

もっと、世間の情報を知って精査するべきだと。

2026年追記

バックパックの仕事が頓挫し、先が見えない困窮の中でいただいた、保育園の発表会衣装のご相談。

あの時、小さなお子様たちのために「今の自分にできる最高の仕立てをしよう」とミシンを走らせたあの瞬間こそが、現在のアトリエの本当の夜明けでした。

どんなに小さなお子様の衣装であっても、激しい競技に挑むフィギュアスケートの衣装であっても、あるいは人生を共にするウェアラブルアートであっても、私たちが衣服に注ぐ熱量と洋裁へのプライドは、あの困窮のあの日から何一つ変わっていません。むしろ、あの逆境を乗り越えたからこそ、お客様の想いにどこまでも寄り添う強さが生まれました。

衣服づくりを通じて、誰かの人生の特別な瞬間を輝かせたい。

どんな小さなご相談でも構いません。あなたの「カタチにしたい物語」を、確かな技術と情熱を持った職人に聞かせてみませんか?札幌のアトリエで、あなたからのお問い合わせを心よりお待ちしております。

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どうぞお気軽にご連絡ください。

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