肉の雪崩に勝つ
ずるっとしたユルユル服に逃げてませんか? 筋肉が衰えると、 そこを埋めようとして脂肪が増えるという恐ろしい話を耳にしたことがあるんですが。 実感としてはなんとなく想像できますよね。 若いころのように内側からパーンと張り切ったものがないので、 服に支えてもらわないとダメなんです。 肉が雪崩となって服の中に押し寄せるから(笑) 楽だからといって、雪崩がおこるがままに、 ユルユルした服を着ていると、全体にずるっとしてしまい、 老けて見えてしまいます。 どこかにキリっとしたところがなくてはいけません。 ボリュームのあるトップスならボトムは細く。 トップスがコンパクトなら、ボトムにボリュームのあるものを持ってくるなど、 上下でメリハリをつけることが大切です。 大人世代は、胸の位置も変わってきます。 若者向けで作られたパターンで作られた服を着ると、 脇の下から胸にかけてのラインがつれてしまうんです。 ですから、私個人的におつくりさせていただいている服は、 バストポイントを5cmほど下げています。 無理なく、バストをホールドさせるためです。 背中も肉が緩くなって老いを感じさせる場所ですよね。 長年合っていないブラジャーをつけているために、 肉が変なところに移動してしまっていることもあります。 ヒップも下がりますよね。 ヒップと太ももの境目がわからなくなったのはいつ頃でしょう? 「着ることはできるんですが。」 「何?このしわ?」 「パターン(型紙)が若者向けなのです。」 ずばり、ここで無理をしてもしょうがない。 まろやかになってしまった体には、それなりの服があります。