今回のご依頼は、新体操のフリー演技に使う衣装でした。
参考画像をいただき、これを新体操演技に使えるようなレオタード仕様にして製作してきます。
これが参考画像
アメリカンな可愛いウエイトレスでしょうか( ´∀` )

早速、トワル作りからはじめてきます。
Table of Contents
トワル作り
トリコット2WAYの生地の残布が偶然あったので、黒で作っていくことにします。
仮縫いはシーチングを使うことが多いのですが、
伸縮があって、より現物(レオタード)に近いものでテストしたいので


通常の服より気持ち小さく設定してみました。
見本写真のものは伸縮の無い生地。
でも、用途がコスプレ&競技なので機能性があって、出来るだけゆとりのないピタッとした感じが必要。

でもテーラー襟はちゃんとして、中縫いをいれて開かないように
後ファスナーで脱ぎ着できるようにします。
リボンタイ作り
続けて、首のとこのリボンを試作します。
ここでは、シーチングの登場です。

少し大袈裟な大きさが、可愛かったりしますよね。
シーチキングの生成り色なのでパーフェクトに伝えられてないかもですが、

おわりに
トワル製作まで進みましたが、今現在コロナ禍の中。
演技をする子も楽しみに待っててくれましたが、
蔓延防止処置がここ北海道にも適用されました。
大会そのものが中止決定となってしまい。
残念ながら、ここで終了となります。
衣装は「マボロシ」となってしまいましたが
演技すること、表現をすることは続けていってほしいですね。
表現者の何かを刺激できる衣装が提供できれば
衣装制作者としては何よりの励みですから。

2026年追記
コロナ禍という未曾有の事態の中で、発表会そのものが中止となり、この新体操の衣装は「トワル(仮縫い)」の段階で幕を閉じることになりました。
最終的な形として選手に着てもらい、舞台上で輝く姿を見られなかったことは、今でも忘れられない悔しさとして胸に残っています。
しかし、本番の生地にハサミを入れる前に、無地の布でミリ単位のゆとりや動きの連動性を検証したあの時間は、私にとって間違いなく大きな財産です。
完成した一着の美しさだけでなく、その裏側にある「仮縫い」という泥臭くも緻密なプロセスにこそ、職人の本当のプライドと技術が宿ると信じています。
この時、新体操の衣装制作で突き詰めた「身体と衣服の極限の融合」は、現在アトリエの主軸となっている「フィギュアスケートの衣装制作」へと、寸分の狂いもなく脈々と受け継がれています。
幻に終わったあの日の情熱もすべて抱えて、今日もアトリエでは、氷上で戦うスケーターのための最高の「動くアート」を仕立て続けています。
➔ [【関連記事】【衣装制作】氷上のドラマを仕立てる。フィギュアスケート衣装の美学とオーダーについて]
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