「第二の皮膚」を仕立てる。あるパンの探求者が求めた、エプロンの終着点。

言葉の裏にある「渇望」

「エプロン難民なんです——」

札幌のアトリエに届いたその一言には、プロとして日々を積み重ねてきた方特有の、切実な悩みが込められていました。

ご依頼主は、パンの学校を主宰し、自らも探求を続けるプロフェッショナル。

彼女にとってエプロンは、単なる作業着ではありません。

教壇に立つ際の「顔」であり、思考を妨げない「環境」そのもの。

既存の製品では決して満たされることのなかった、機能と美意識の均衡点を、私たちは共に探し始めました。

衣装デザイナーが解く「重力の設計」

プロが真に求める価値は、過剰な装飾ではなく「ノイズの除去」にあります。

  • 「無」になる着心地 1日8時間を超えることもある教壇での時間。首や肩へかかるストレスをいかにゼロに近づけるか。30年の衣装制作で培ったパターン技術を用い、布の重さを「点」ではなく「面」で分散させる設計を施しました。
  • 動作の軌跡を美しく パンを捏ね、オーブンを覗き込み、生徒と対話する。そのすべての動線において、布が美しく追従すること。理想のレングスが描くシルエットは、纏う人のプロフェッショナリズムを無言で代弁します。

三つの静寂

今回、アトリエで厳選したリネンを用いて、異なる空気感を持つ三色を仕立てました。

  • Ivory Pure:視界に入るだけで背筋が伸びる、教壇にふさわしい潔い白。
  • Earth Olive:手仕事の深みと、大地のような安心感を醸成するニュアンスカラー。
  • Camel Brown:リネン/レーヨンの陰影が最も美しく、日常を静かな悦びに変える深い茶。

素材:レーヨン70% リネン30%

自分を完成させる「最後の一枚」

「第二の皮膚のように、身に纏っていたい」

その願いに応えることは、その方の生き方、そして生み出される「パン」という文化に敬意を払うことと同義です。

アトリエでの対話を通じて生まれたのは、道具を超えた「安心感」という名の静謐な輝きでした。

既製品に自分を合わせるのではなく、自分の生き方に服を合わせる。 そんな贅沢を知る方にこそ、この「最後の一枚」を届けたい。

札幌・清田の静かなアトリエにて、あなただけの対話を、お待ちしております。

来店ではなく、LINEのテレビ電話やgoogle meetを利用した遠隔の対面でも可能です。

「こんなこと相談していいのかな?」という小さな疑問や不安でも、
どうぞお気軽にご連絡ください。

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