人と地球にやさしいエシカルファッションのすゝめ

pensive young ethnic woman standing in curvy passage on street ライフスタイル
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pensive young ethnic woman standing in curvy passage on street

エシカルファッションとはなんぞや?

「エシカル」とは、

倫理的、道徳的という意味ですが、

ファッションとどう関係があるのでしょう。

ファッション業界からのメッセージで最近は環境意識に配慮された商品の提案が目立ちます。

ファッション業界から廃棄され地球環境を汚す影響力は

もう目をつぶっていられない状況であると前回の記事でもお話させていたたきましたが、

「アパレル業界、地球環境、労働環境負荷は見過ごしてはいけない」

地球環境に良くない影響(気候危機)の原因を与えているすべてのことの全体の10%が

ファッション業界から。(国連発表)

ほかにも、人権問題、動物福祉なども挙げられています。

航空業界、海運業界を合わせた量よりも多くのエネルギーを消費しているのも事実。

だとしたら、ここでいうエシカルなファッション思考とは、

地球環境に配慮があり、製造背景に透明性がある。

地球環境にやさしく、

不透明な製造背景の裏にあり、悲惨な事故を生んだ「ラナ・プラザの事故」

のようなことが起こらない世界を考えていかないといけない。

人、地球、動物にも優しいファッションを

「エシカルファッション」

地球を思いやり、人を思いやる。

そして動物にもね。

エシカルファッション推進していくうえでいくつかのキーワードがあります。

これらすべての視点をクリアする完璧な商品というものは

残念ながら存在はしません。

ですが、キーワードの中に自分なら、

このキーワードは重視して自分のファッションを選ぶ。

そういう意識がそれぞれに芽生えることで

これからのファッション産業の抱える問題を少しずつ

解決に向かえるのではないでしょうか?

エシカルファッションのキーワード

Fair trade フェアトレード

ファストファッションには、低価格実現のために

劣悪な労働環境があるということは今社会に明るみになっています。

フェアトレードというのは、生産者と対等なパートナーシップに

基づいた取引をすること。

不当な労働と搾取を無くすことが目的。

上記のようなマークもでき、この商品はフェアトレードであるという

認証マークになりました。

この認証を得るには厳しい基準が設けられていて、厳正に審査されているものです。

商品を選ぶ目安にもなりますね。

マークはなくても、独自の工房や工場を運営し

公正な取引、労働環境を保証しているケースも数多く見られます。

Upcycle アップサイクル

アップサイクルというのは、捨てられるはずだったものを活用し

ほかのものに再利用すること。

例えば、服を作る途中で出る残布からさらに服を作ったり、

廃棄されるタイヤからサンダルを作っていたり、

ビニール傘からバッグを作ったり、

様々なアップサイクル製品が出てきています。

Reclaim

売れ残り品、在庫商品などを回収して利用する商品。

リクレイムもこのキーワードに含まれます。

Organic オーガニック

化学農薬、化成肥料を使用せず、有機栽培で生産された素材

のことです。

製造から全過程を通して、化学農薬、化学肥料、環境ホルモンや遺伝子組み換え技術は避けて自然のままの連鎖のなかで作られます。

特にコットンに関しては、世界的な基準が設けられていて

労働者の雇用条件、労働環境も指導されます。

オーガニック素材は、

地球環境や生産者を守るためにも大切なものになっています。

Sustunable material サスティナブルマテリアル

持続化可能な素材。

環境への負担が少ない素材をいうのですが、

例えば、生産されるときに使用する水、

エネルギーの使用量が少ない素材。

生分解スピードが早い素材、

リサイクルしやすい素材、

エコ加工を取り入れた素材。

オーガニックコットンや、間伐材を使用したレーヨンや、

ペットボトルから生まれたポリエステルなど。

Circular economy サーキュラーエコノミー

循環型のエコノミーです。

作りっぱなしではなくて、

作り直すまでを視野に入れたっ循環サイクルを意識したモノづくり。

例えば、リサイクルナイロン、リサイクルポリエステル、リサイクルダウンetc。

一度使用したものを回収して、

再び素材として利用する技術が生まれています。

捨てる先まで考えられた商品の開発。

また、素材や商品の開発以外でも、

リペアショップなども含まれます。

破れたり、壊れた服を修理したり

するショップなども存在します。

Craftman ship クラフトマンシップ

伝統技術の活用です。

伝統技術や高度な熟練の技術を取り入れたものづくりなど。

昔から受け継がれてきた文化や技術を未来に伝え残すような取り組みです。

日本でいうと、

「着物」「刺し子」

「和紙」などを利用した洋服を活かした

ファッションブランドの存在もあります。

Local made ローカルメイド

地域活性です。

地域産業や産地を活性化させて、

雇用の創出をすることで、

地域経済を成長させながら

技術の伝承と向上を目指す。

地産地消の洋服ですね。

日本の伝統の藍染めを

染色から商品の製造まで国内で行っているブランドも存在します。

「buaisou」

Amimal welfare アニマルウェルフェア

動物福祉。

昔からファッションは、レザーやファー、羽毛など

動物の命の犠牲もあり発展してきました。

毛皮や革、ウールはもはや食用動物の副産物ではなくなってきていて、

ファッションの需要の高まりから、

ファッション用に飼育され原料とされるケースが珍しくない。

そこでの動物の飼育状態だったり、

毛皮になるまでの工程

生きたまま皮を剥がすことや環境汚染のことも問題視されている。

最近では、

「フェイクレザー」「人口毛皮」を使用するブランドが増えてきている。

また、新しい命から皮や毛をいただくのではなくて、

リサイクル。

すでに使われていたものを再度使う。

リサイクルウールやリサイクルダウンの商品も増えています。

Wasteless ウェスタレス

ゴミの排出の削減。

衣料品のライフサイクル

製造→輸送→使用

あらゆる段階の中で発生するゴミや無駄が出る前に

それらを抑える取り組みです。

製造するときに出る残布を利用した製品、

縫製せずに作る「ホールガーメント」

というのもあります。

Social project ソーシャルプロジェクト

社会貢献。

NPOやNGOへの寄付(物資、金銭)や、

ビジネスモデルを生かして

雇用の創出、支援。

自社の経営資源を活かした取り組みを行っているかどうかという点です。

例えば、東日本大震災で

被災した方の雇用を生むために

裁縫のお仕事を依頼するという復興支援をおこなっていたり、

サスティナビリティのプロジェクトを行うブランドも存在します。

また売り上げの一部を環境保護団体に寄付したり、

フェアトレードで発展途上国の人達への自立支援のも

一つの取り組みです。

トレードオフ

洋服に限らず、何かを選ぶときには

「トレードオフ」の原則に直面します。

何かを達成するために何かを犠牲にしなくてはいけないということ。

環境や人に良いとされる「オーガニックコットン」は、

合成繊維に比べると水を多く消費していたり、

リサイクルポリエステルも石油を基に作られているので、

洗濯するときにマイクロファイバーが排出されてしまうという問題もあります。

完全にエシカルなファッションというものは存在しないのですね。

最後に

毎日服は着替えたいですし、トレンドの服を着る、大好きなスタイルで装うのは

今の社会では不可欠になりましたよね。

究極のエシカルな思考で服と向き合うのたとしたら、

「服はもう買わない。」になってしまう。

それではちょっと、ライフスタイルの中で

ファッションに与えてもらえる心の豊かさを

諦めることなのか?になってしまいますよね。

とても極端です。

こう発言される人もいます。

エシカルファッション⇔ファストファッション

双方は対局にあるという意味です。

でも、そうとも言い切れないですよね。

環境を意識し、ユニクロでは着なくなったアイテムの回収、

リサイクルダウンなどを提案してきてますから。

「エシカルファッションのすゝめ」とは、

  • 必ずフェアトレードの商品を選ぶ
  • リサイクルされた素材の物しか買わない
  • コットンは絶対にオーガニック

などなど、

自分の中でエシカルファッションのキーワード、軸になるものを

決める。

大切にしたいものは何なのか?

商品を価格だけで判断する以外にも気にすることが、

エシカルファッションの入り口になってくと思います。

少しだけ想像してみてください。

児童労働で安く生産された綿花、

その安い綿花から糸になり生地となり、

途上国の劣悪な環境の縫製工場で縫われた製品を

「安いから」

それだけの理由で選んで、

本当のことを知ったうえで、

気分が良いのでしょうか?

最近では、新しく服を買う以外にも

「古着屋」「リサイクルショップ」「レンタルサービス」

も増えてきています。

また、

ローカルで企画生産、製造まで1人で行う

昔でいう仕立て屋さんのような

洋服を作られている方たちの

イベントスペースや百貨店の催事での販売も

少しづつ見られます。

会場でお気に入りの商品がその場で手に入らずとも、

後日、制作して納品していただく。

ごくごく希少な商品ですし、

頼まれてから作るというのは、

無駄が出ないのでエシカルですよね。

大量生産で店頭に行けばすぐに手に入る。

当たり前になってしまったことが、

じつは色んなものを失なっていたのかもしれませんね。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

少しだけ宣伝させてください。

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