考えて服を着る時代

women in white dress shirt

地球環境の事を考えて

ファッション界もサスティナブルな衣料品を身につけようという動き。

環境汚染産業の第二位は、今やアパレル産業です。

数年前までは自動車の排ガスとかをメディアでは

とりあげられてましたけれどね。

塵も積もれば、

ですね。

最近では、世界的な環境意識の高い人も増え

オリエンタルラジオの中田敦彦さんの

企画も期待が高まってきているところですね。

サスティナブルな服とは

さて、

サスティナブルな服とは?

地球環境に配慮した服にあたるのでしょう。

今、一番にこの業界の世間から非難される問題は

新品の在庫の廃棄。

廃棄の手法は、焼却廃棄です。

Co2出しまくってます。

日本国内では年間で約10億枚。

対策1:毎シーズン買わない

さすがに、極端な話ですが、

新しいものは買わないで同じ服を着続ければ良いのか?

自分が着なくなった服は他人にあげる。

逆に他人から着なくなった服をもらう。

これで十分。

なんか、すごく昔にタイムスリップしたら

こんな時代もあったんですよね。

シンプルに環境を考えるのであれば、新しく服が作られて

売られていくのは、どうして?

ということになりますよね。

対策2:製造背景のわかるものを選ぶ

「環境にやさしい服」として売られているとしても、

まず、作るにあたって何かしらの負荷はかかります。

その負荷がいったいどのくらいのものなのか。

自然環境だけではなく、

労働環境など、様々な問題はまだ社会では把握されきれていないのが実情。

ファッション産業は、非常に分業化され複雑な構造を持っています。

あなたが、今着ている服も、

原材料をどのようなとこで育てられ、

どんな環境で作られて、

どんな環境で働いているのか。

これは買う段階では、殆どわからない。

だから、その不透明なところを見える化してくことが重要だと思う。

うわべだけのエコを謳う

グリーンウォッシュの横行」

複雑な構造がゆえに、プロダクトのほんの一部だけ

「自然素材配合」みたいな

オーガニックな素材の配合率などの詳細をはっきりさせない。

耳障りは良い感じですけど、

本当のところは、どうなのか知らせることも

今後は、メーカーも曖昧にはできないでしょう。

対策3:2次流通市場

もう、人が毎シーズン新しく服を買い替える時代ではない。

となってしまえば、

ファッション産業そのものの消費財としてだけの

側面でとらえた意見に過ぎない。

そもそも、ファッション産業とは?

人の「美しくなりたい」という欲求

「他人から自分を良く映す」

のような欲求を叶える意味もある。

例えば、自動車であれば新車を二次流通させる市場がある。

そころが、洋服の市場はここ10年くらいで成長しつつあるが

規模はまだそこまで大きくはない。

ここでいうリセールとは、新品の洋服(メーカー在庫)の

二次販売のことです。

メーカー、商社はとにかく売るという構造。

結果、毎シーズン在庫(デットストック)ができて。

廃棄問題になる。

だったら、生産量を減らして

デットストックを、商社から買って再プレスしたらどうなの?

日本の補修技術は世界一といっても良いくらいなので、

洋服の二次流通の市場が盛り上がるなら、

新しい雇用も期待できるのではないでしょうか?

パリとかでは、

昔のシャネルのスーツの中古品が補修され、

10万円くらいで売られてる市場ができていたりする。

ヨーロッパでは、昔から良い製品を直して売っている中古服屋がある。

昔の日本にも中古服屋(修理して再販売する)は存在していたと聞きます。

なぜ。消滅していったのでしょう?

いろんな理由があるとは思います。

あまり大きくは言えないが、

アパレル会社には、売った数で社員の出世が決まる。

そんな構造もあったりする。

製品の数だけではない。中間の原料、

縫製工場の生産ラインに組み込むロット数にも関係がある。

廃棄なし、素材と製造方法変更の企業

時価総額でH&MやZARAを抜き、世界最大のアパレルメーカーになった

ファーストリテイリングも、

サスティナビリティ―(持続化可能性)に特化したオンライン会見で

「地球が有限であることを自覚する必要がある。」と強調しています。

H&MやZARA,世界の大手アパレルも

様々に目標と実際の取り組みがみられます。

H&Mやファストリ、廃棄ゼロへ 素材・製造方法を変更: 日本経済新聞 (nikkei.com)

製造背景を気にする人も増えつつある

直接的に自らの体に取り込む食べ物とは違い

着るものに対しては、さほど気にも留めてはいなかったのは

消費者の大多数ではあったかもしれませんね。

ですが、最近では環境問題に対しての意識の高まりからか、

食べ物のようにどこの誰が作っているのか?

そして環境に配慮されたものであれば、

多少値段が高くてもオッケーな感じにもなりつつあります。

若い消費者の中にも、12%価格が高くても許容というデータもあります。

実際、消費者の意識は変わっている。UBSが20年に日本の消費者1000人に実施した調査でも過半の消費者が「環境・社会に配慮した商品により高い価格を支払う」と回答した。環境に配慮した製品、社会に配慮した製品ともに通常の製品より平均7.7%高い価格を支払うという。年代別では若いほど高い価格を払うとの回答が多く、18~24歳は平均12%超の上乗せを許容する結果となった。

UBS証券の守屋のぞみアナリストは「ESGへの取り組みはコスト増ばかりに目がいくが、消費者の意識は変化している。取り組みが消費者に評価されれば、値段が高くても受け入れられ、企業業績の拡大にもつながる」と話す。

H&Mやファストリ、廃棄ゼロへ 素材・製造方法を変更: 日本経済新聞 (nikkei.com)

安くて、可愛い洋服が手に入れば

それでよい。

華やかで、きれいな部分だけがフューチャーされてきた

ファッション産業ですが、

それを作られている現場のことを知った若者の意識の変化。

「ちょっと考えてみて。」

皆の、ちょっとが救える未来につながるはず。

まとめ

「サスティナブル・ファッション=考えて服を着る」

僕なりの解釈です。

国連が2030年までに達成を目指す17の目標SDGs(持続化可能な開発目標)の

12番目にあたる

「作る責任」

「使う責任」

には、廃棄物の大幅削減などが含まれます。

必要以上に作られなければ廃棄は減り、

焼却されることは減るので、Co2の削減になる。

13番目の「気候変動に具体的な対策を」にも貢献できる。

ファッション業界の環境対応はまだ始まったばかりです。

「サスティナブル・ファッション=着る責任」

の意識がこれからは不可欠なことにもなりそうですね。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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