1日=1ℓは飲んで憧れの高身長に。。
身に覚えがある方いますよね。
私もその1人ですが、結論でいうと私の場合はそんなに変わりませんでした。
だから、
こんな記事書き始めてるわけなんですけどね。
牛乳には、沢山栄養があると子供の頃から昭和世代の人なら、先生にそんな話を給食の時間に聞いた記憶がある方いますよね。
スポーツをやっていた人なら記憶あると思いますが、「体を作る、バランスのとれた食事」的なイラストに、
なぜか必ず、牛乳のイラストが。
学校給食の献立が和食の日でも、必ず牛乳はぶっ込んできます。
「あわねぇ〜だろ。」と、
息子の給食の献立表を見つつ思うわけなんですよ。
牛乳を否定したいということではなく、
まずは、「牛乳」を知ること。
- 牛乳の本当の栄養
- 正しい牛乳の選び方
これらを掘り下げていきます。
キチンと知ること、栄養があるから飲むのが理由にはせず、
知ってから、好きか嫌いか。
意見を持って良いのではないでしょうか。
Table of Contents
牛乳=カルシウム
この方程式昔から根強くありますよね。
ただそれが本当だとしても、カルシウムはマグネシウムやリンなどのミネラルと一緒に摂らないと吸収されにくく、
ビタミンDやタンパク質も必要です。
それらをバランス良く取り込める、日本伝統の和食というものに、
どう考えても牛乳は合わないと思うのです。
まず、牛乳賛否の話は最近の子育て世代では活発に行われるようになっていますよね。
理由は、和食に合わないから。
ではなく(笑)
ただ手放しで「牛乳は栄養が豊富で体に良い!」とは言えないデータもあるのです。
世界で最も牛乳を飲んでいるノルウェーでは、
日本の5倍の骨粗しょう症が発症
しているという調査結果が出たことです。
これが、牛乳を飲めば飲むほど骨が弱くなる、俗にいう「ミルクパラドックス」です。
牛乳に含まれているカルシウムは、水に溶けやすい「イオン化カルシウム」
と言って、じつはあんまり人体にとっては嬉しくないものなのです。
人体では、99%のカルシウムが骨と歯の中に貯蔵されています。
血液中に流れているカルシウムはわずか0.1%に過ぎません。
そこへ、牛乳で摂取したイオン化カルシウムが血液中に溶け出し、急激に血中カルシウム濃度をあげてしまうのです。
「カルシウム過剰」と判断した体は、骨や歯に貯蔵されているカルシウムを放出してしまい、
尿として排出します。
結果、飲む前と飲んだ後での体内カルシウム量が減少という形で変化してしまうのです。
せっかく牛乳を飲んできたわりに骨が弱く骨折するなんて人は、
イオン化カルシウムの仕業かも知れませんよ。
豊富なカゼインタンパク質
牛乳にはタンパク質が豊富に含まれています。
ただし、その85%が「カゼイン」と言って、
大変消化の悪いものです。
カゼインの害は非常に怖いものばかりです。
- 胃酸に触れると凝固するので腸での消化が極端に悪い
- グルテンの構造と似ているため依存性がある
- 脳内の神経物質に影響がある
- 自閉症やIQ低下、小児神経疾患にも繋がる可能性がある
- 腸が炎症を起こしやすく、アレルギーやアトピーの原因にもなりうる
腸と脳は繋がっていると言われているように、腸での吸収不良がこれ以上の様々な症状を起こす可能性もあると思います。
現代人は、昔と違いタンパク質が過剰摂取になっていると言えます。
これ位以上の悪いタンパク質を好んで取り入れる必要がはたしてあるのでしょうか?
牛乳を飲むという事は嗜好レベルで良いのでは
牛乳を飲んで30分〜2時間くらいで腹痛や下痢の症状が出る人いませんか?
牛乳に含まれる「乳糖」は「乳糖分解酵素」によって分解されます。
子供のころは、この酵素を持っていますが、大人になるにつれて、
この酵素が減っていき、乳糖は分解されずそのまま大腸にいってしまうのです。
そこで、炭酸ガスや脂肪酸が発生し、腸を刺激します。
日本人のなんと8割がこの「乳糖不耐症」だと言われてます。
お腹の調子を崩すメカニズムがお分かりいただけます?
カフェオレなどでも、敏感な方は症状が出てると思います。
それゆえに、栄養価の高い万能な飲み物とは言い切れない。
大人になってからも習慣的に飲むことを、推奨するのは疑問に思えるのは私だけでしょうか?
果たして、子供にしてもカルシウムをとるという目的で牛乳を選ぶべきなのでしょうか?
牛乳を選ぶ時の注意点
牛乳を私の生活から根絶しようとは思いません。
アレルギーがあるわけではないので、時々カフェオレを楽しんだり、
お菓子、牛乳ソフトクリームは辞められる気がしませんし(笑)
家族がいるとして、1リットルの大きなものを買ってしまうと、消費期限までに飲まないといけないと、
短期間でたくさん飲む羽目になり体への負担も大きいです。
そこで、良質なものを少しだけたしなむときに、
どの点に注意して良いのかまとめてみましょう。
できれば低温殺菌のもの
牛乳は殺菌をしないと流通できません。
主な殺菌方法は
- 超高温殺菌
- 高温殺菌
- 低温殺菌
この3つです。
そして、現在の主流は「超高音殺菌」が採用されています。
120℃〜130℃で3秒間殺菌します。
短時間で済むので効率的で良いんですが、この方法では
有害な菌だけでなく、有用菌までも死滅させていまします。
また、熱に弱いタンパク質が変性し、栄養素が破壊されることになります。
風味も悪く口当たりも良くないです。
「高温殺菌」は、72〜75℃で約15秒熱を通しますが、栄養成分の変性が少なく飲みやすいです。
「低温殺菌」は、62〜68℃で約30分間熱します。
これによって殺菌をしながら栄養素の変化はほぼありません。
牛乳本来の旨味や栄養をそのままいただけるので、
飲むに値する飲料だと思います。
ただ、スーパーに並んでいるのは殆どは、「高温殺菌」「超高温殺菌」のものです。
「低温殺菌」は、ほぼ置いていないと思います。
ホモジナイズとは?
【ノンホモ】牛乳という言葉は聞いたことがある人もいるかもしれません。
ツッコミたい人いるかと思いますが、牛が「ホモ」とかではないですよ。。。
これの意味は、ホモジナイズされていないという意味。
ホモジナイズとは、均質化という意味です。
生乳の状態で存在する脂肪球は様々な大きさをしています。
そこへ圧力をかけて脂肪球を細かく砕き、粒子の大きさを均等にすることが生乳の「均質化」。
ホモジナイズするということです。
そのままではクリームの層が上に出てきてしまう生乳ですが、ホモジナイズ処理を施すことで、
あのサラサラしたお馴染みの「牛乳」になるわけです。
では、ホモジナイズするのは良いことなのでは?
と思いますが、
実はこの処理によって、脂肪球に包まれた「乳糖」がむきだしになるのです。
先に出てきた「乳糖不耐症」の原因です。
やはり不自然な処理といえるのではないでしょうか。
できれば、ノンホモと表記されたものがベストですね。
生産現場がみえるもの
牛乳嫌いな人でも、旅行先で高原などの牧場からの搾りたて牛乳なら、飲んでみて美味しかったかも。
って経験ないですか?
ですが、牛乳が苦手なのに飲んでみた方が良いとお勧めはしませんが、
基本的には美味しいに決まっていると思います。
こんなエピソードがあります。
学生の頃の友人、北海道の東側(道東)牧場生まれ牧場育ちの子が、
市販の牛乳を飲んだ時、臭くて飲めなかったと言ってました。
自然の放牧牛を飼っている酪農家の家の子で、
草を食べてのびのびと飼育されている牛。
その牛の牛乳が彼女のスタンダードだったのですから、
合理的に管理され、人工的な餌で飼育されている牛のものとは少し違いが分かるのですね。
自然に近いかたちで生み出されたものを選ぶことを意識してみて下さい。
まとめ
日本人は、世界から見ると超マジメで愚直な人が多いです。
明治維新以降、欧米の文化に追いつこうと、これが良いと言われるものを信じてきた歴史があります。
今は、情報が個人でも自由に得られる時代です。
自分のアンテナにピンときたものから紐解いていくのも、面白いのでは無いでしょうか?
物事には常に二面性があります。
今回は、牛乳の話を深掘りしてみましたが、
色々な昔から常識的に語られていた健康のロジックなど、
プラス面、マイナス面から考察してみることが大切なポイントですね。
一つの情報を鵜呑みにはしないように気をつけてみて下さい。