職人出身、もしくは今も職人として活躍されている人には、この本の内容に共感してもらえたら良いなと思ってお勧めしたいです。
私自身、縫製に関しては職人畑からスタートして今に至っています。
何か企画して世に出す→対価を得て→次の企画をつくる。
10数年前~20年前であれば、作り手主導のビジネスでもどうにかやっていた節がある。
ファッション誌やそれ相応のメディアからもらう情報で消費者は動いていた。
だが、スマートフォンが普及し始めたころからか消費者にも様々な情報を得るのが容易くなった。
インターネットがほんと身近になったから。
その前までは、パソコンをひらいてからインターネットで情報を集めていた。
でも、スマートフォンが普及されてからは、手のひらでインターネットにアクセスして情報が取れる。
どういうことを言いたいかというと、
自分は市場(=世界)の流れを読むのが苦手だ。そういう方にぜひ読んでみてほしい。
一言でどんな内容かというと
市場で評価され、人気になるものはなんなのか理解して、それを見つけられる人間になろう。
です。
市場で評価を得られるもの何か解説し、それを見つけるためにどのようにしてマーケット感覚を鍛えればいいのか解説してます。
そもそも、
マーケット感覚とはなんたるか?
マーケット感覚について深い理解とこれからの社会にどれだけ必要なことなのかの理解を深められます。
1.市場と価値とマーケット感覚
マーケットの定義
- 不特定多数の買い手(需要者)と不特定多数の売り手(供給者)が、お互いのニーズを満たしてくれる相手とマッチングされ、価値を交換する場
マーケットの要素
- 取引される価値
- 買い手
- 売り手
- 取引条件
- 売り手と買い手が取引する動機
- それぞれの要素に起こりうる今後の変化
- 市場で選ばれうるための方法
これらの要素を理解していくことが、市場を理解していくために必要になっていきます。
これらの要素になかで最も大事なのは何かというと
「取引される価値」
で、市場で評価される価値を理解するにはどうすれば良いのか。
論理的に考えることも勿論大切ですが、それだけで一つのものの価値をすべて理解するのはなかなか難しいです。
だから、もう一つのアプローチとしてマーケット感覚が必要になってくるわけです。
2.市場化する社会
インターネットの発達によってグローバル化やマッチングが容易になったことをうけて、いろいろな分野が市場化していくことになる。
それに伴って、市場は統合されて今後市場での地位をキープしていくためには、ますますマーケット感覚が必要になってくるだろう。
また、今後の需要と供給がどのように変化するのかを予想することも、市場を理解する上では大切。
この影響は、国家資格の職の市場でもおこってくるという例を指摘されている。
3.すべては「価値」から始まる
マーケット感覚とマーケティングの違いとは。
まあ、なんとなく理解できているようで言葉で表せないところを論理的に書くと。
マーケット感覚=「価値」(社会や人が動く根源的な仕組みを理解すること)を理解する能力
マーケティング=「価値」を利用して何らかの目的を達成するための手法やノウハウ
いくら手法やノウハウを持っていたとしても、それを使う対象である価値を見分けられなければ意味がありません。
そういう意味でもマーケット感覚は重要なのです。
マーケット感覚の一番の醍醐味は、
今まで価値だと人々が思わなかったものが実は価値があるのだと、一人で気づくことができることです。
例をあげると、ユネスコの世界遺産。
世界遺産に認定されようがされまいが「遺産」の歴史的価値はもちろん変わりません。
でも、世界遺産トラベルが張られることで、あたかも価値が上がったかのように人々は錯覚してしまう。
世界中から、観光客が集まるようになる。
世界中にある主要な遺産をブランド化すれば、新たな価値を付与し、人を集めるようになるのではないか、
という発想を持てるような人こそマーケット感覚がある人なんだというわけです。
4.マーケット感覚を鍛える方法
1.プライシング能力をみにつける
売られているものには勿論値段がある。
それは、市場によってきめられた値段です。
でも、この値段は自分価値基準によって生み出された値段とは異なるものです。
このものは、1000円で売られているのだからあくまで1000円の価値しかないのだと考えるのではなく、
自分の価値基準においては、いくらの価値があるものなのか。
それを考えるのが大切ということです。
それができるようになれば、今度はほかの人の価値基準や、このサービスを高く評価するのはどのような人か、そして誰に売れば一番高い値で買ってもらえるのかを考えるようになります。
相場以外の目で、ものの価値を考える癖をつけようということです。
2.インセンティブシステムを理解する
これは、人の言動からその背景にある要因やどうしてそのような行動をとるのかを理解するということです。
インセンティブシステムを理解できれば、市場において、需要者と供給者が何をもとに次は、どんな行動をとるか、
ということを予想することができます。
マーケット感覚が鍛えられます。
インセンティブシステムを理解するためには、自分の欲望にまずが忠実になることです。
自分の欲望が理解できないような人には、他人の欲望を理解することなんて不可能だから。
自分の欲望に素直に向き合うことで、自分の中にある欲望のセンサーの感度が高まり、
他者の欲望も理解でき、インセンティブシステムを理解できるようになって、
新しい付加価値にも気づきやすくなります。
そして素直に欲望を満たすためには、基本的に規制によって行動をコントロールすることはダメです。
だから、欲望を満たす手段を考えるときには規制や罰則、我慢という手段によってでなく、
自発的に人が動きたくなるような方法を考えることが大切です。
3.市場に評価される方法を学ぶ
組織に評価されることと、市場に評価されることの違いを理解しようということで、
組織の中で評価されるものというのは、キーパーソンに評価されるものですが、
市場の場合は、いろいろな人がいるのでそのようなキーパーソンはいません。
だから、ニッチな商品でも市場のごく一部から熱烈な人気があれば生き残ることができるのです。
そして、もう一つの組織と市場の違いは、意思決定の仕方です。
組織であれば何かをおこなう際には、いろいろな選択肢の中から一つえらんでそれを必ず成功させようとします。
しかし、市場の場合は、「とりあえずやってみる。」というような手段をとります。
とりあえずやってみてダメなら諦め、うまくいけばそれに専念すればいいのです。
今までのような組織での意思決定や成功法ではなく、市場での意思決定や成功法を理解することが今後は大切になるというわけです。
4.失敗と成功の関係を理解する
失敗というものの定義を変えるという話です。
失敗は悪、失敗したらそれで終わりなどと考えるのではなく、
失敗はあくまで成功するために必要な学びを得る機会であり、
成功への過程。
とかんがえることが大切です。
そして、しじょうでの経験には失敗はつきものです。なぜなら、
学校での勉強とは異なり、市場は実践の場であるからです。
どんどんやってみて、どんどん失敗しその中で市場からフィードバックを受け取っていくことでマーケット感覚は養われ、最終的には成功へつながります。
5.市場性の高い環境に身を置く
市場とじかにふれあうような市場性の高い環境に自分の身をおくことで、環境から刺激をうけることができ、
また、たくさんの市場での意思決定を目の当たりにできるのでマーケット感覚が身に着けやすくなります。
感想は
マーケット感覚とは、この世界の仕組みそのものではないかと。
資本主義社会では必要不可欠。
価値の交換=ビジネス
だから、この世の中であらゆる場面でビジネスが関わっている。
マーケット感覚を身に着けるということは、現代において、ビジネスを理解することと同義ではないかなと。
この感覚は研ぎ澄ませてかなければならないんだなと思いました。
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