工業パターンってホント其々の工場によって様々な工夫があるんだよね。
フラップとか2枚合わせて中縫いして返すパーツなんかだと
表側になるパーツと裏側になるパーツを同じ型で裁断し縫い合わせたいところだが、裏側を少し控え気味に仕上げると綺麗
工場に発注してくるメーカーのパターンでは、裏側控えを入れてたものと分けてくる場合と同型で縫製の時に調整してください。のような場合がある。縫製しながら調整というのは、熟練の職人さんでもちょっと作業効率的にはよろしくないと。
作業効率よくするために
単純に裁断するときに裏側と表側のパターンを別々にする。縫い代の幅を変える。
表側10mm
裏側8mm
8mmで地縫いする。
表側が2mm多い分が表側にゆとりを持たせられるし、縫い合わさり厚みの出る分もこのゆとりの中に収まるとだろうという事で簡単にこういう対応にする。
裏側が裏地とか使う場合もある。よくあるのが、同寸で裁断したのにどうしても裏地が出てくる。。。とかだ。
しかし、縫い代に差をつけるだけで割と解消できるもの。
そして、フラップを本体に付ける際の注意だ。付け方は大体2通りだ。
パーツとパーツの接ぎ目から挟み出しになる場合がまずある。この場合はフラップの付け位置の縫い代は特に変えずに、表側も裏側も同寸で問題ない。
でも、もう一つの付け方で一度地縫いして折り返して、ステッチで抑える付け方の時だ。
生地が厚くなればより反り返ろうとすると力が働くのである。
そのまま、同寸で付けてしまうと薄い生地の時はそうでもないが、中肉のものであれば殆どの確率で反り返る。
どうするかというと、付け位置の縫い代に差を付けておく。表側に5mmも付けておけば十分だろう。
表側と裏側をぴったり合わせてみて(縫わなくても大丈夫)付け位置あたりで追ってみる。
すると、5mm差あったものが3〜2mm程度とかになる。すごく厚いものであれば、5mmのものもある。
これが折り返しする場合に必要な差寸になる。「折り返しに必要なゆとり分」という。余る分は後でカットすれば良いので縫い合わせの時に、この差寸を意識的に合わせて縫い込む特に中央付近は結構ゆとり分が足りなくなるケースがある。
平らなところにおくとなんか変?と思うかも知れないが、付けてみるとしっかり落ち着くのである。