
「クロップ丈って若い人向けでしょ?」 そんなふうに思っていた自分が、まさか自分でクロップ丈のパーカーを仕立てて、着て、しっくりきてしまうとは思わなかった。
でも今、僕は札幌で服を作りながら確信している。
服は、年齢で諦めるものじゃない。 整え方ひとつで、“今の自分”にちゃんと似合うようになる。
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なぜクロップ丈なのか?
僕が今回仕立てたのは、裾が短めのクロップ丈パーカー。 一見、ストリート系や若い世代のトレンドに思われがち。 でも、バランスを取れば中年にも絶妙にハマる。
腰位置が上がって見えるので、スタイルがよく見える。 パンツとの相性次第で、こなれ感が出る。 そして何より、“着てて楽しい”。
服を楽しむ感覚を、もう一度思い出させてくれる。
▼制作の裏側はこちら(Instagram Reels) https://www.instagram.com/reel/DCdZlZkJHZL/
こだわったのは、バランス
- 丈の長さは、インナーとの重なりを考慮した“あと1cmの攻防”
- フードのボリューム感は、首元に立体感を出すために調整
- 袖のシルエットは、腕まくりした時にも形が崩れないように
こうしたディテールを積み重ねて、ようやく「中年でもかっこよく着られるクロップ丈」になった。
実際に着てみたら、周りの反応が変わった
「なんか今日、雰囲気違いますね」 「痩せました?シュッとして見えます」
服って、体型や印象だけじゃなく、会話のきっかけにもなるんだと再確認した。
誰でも年を重ねれば、昔似合っていた服がしっくりこなくなる。 でもそれを「年齢のせい」にするのは、なんだかもったいない。
実際に着てみてわかったのは、“服に着られないバランス”をどう整えるか。
この場合のパンツ選びは、できるだけ裾に向かって広がっていくAラインシルエットを選ぶのが正解。
今回は「パンタロンパパ」という僕のオリジナルのパンツを使っているが、
市販の太みのパンツでも良いだろう。
これによって視覚的な安定感が生まれ、クロップ丈の短さがより引き立つ。
今回はシャツをインナーにしているけど、TシャツでもOK。
あくまで“丈の重なり”と“色のバランス”を意識することがポイントです。
▼実際の着こなしはこちら(Instagram Reels) https://www.instagram.com/reel/DIkr-_7JPLX/
札幌で、装いの相談室やってます
今、札幌で服を仕立てたり、お直ししたり、「装いに関する悩み」を聞く仕事をしています。
「自分に似合う服がわからない」 「昔の服、まだ着ていいのかな」 「サイズが合ってない気がする」
そんな相談も、LINEで気軽に受けてます。
📩 ご相談はLINEから: https://lin.ee/im27RfY
このクロップ丈パーカーを作って、着て、気づいたこと。
服は、ただのカバーじゃない。 “今の自分”にちゃんと向き合うきっかけになる。
だから僕はこれからも、札幌で地道に服を作り続けます。 年齢で諦めるのではなく、年齢を活かす服を。
それが、僕の仕事です。