昔、マーケティングで学んだ初歩中の初歩

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「僕は、ものを作るのが仕事だ。」

もう10年以上は昔の話。

今、自分の仕事をこれだけで語れる人はどれだけだろうかな。

作るだけ、企画するだけで宣伝して売る、売れるには、商品の内容が良ければ自然に売れるという幻想は無い。

絶対と言っても良い。絶対に無い。

安易な想定での出品の前に考える

僕の例ではあるが、草木染めの製品を扱っていた時期があった。

草木染めの原料が玉ねぎだったこともあり、農業団体主催のイベントに出店のお誘いを受けました。

「断る理由ないし」

「良い物は、買ってくれるに違いない」

ここが落とし穴です。

先ず、イベント自体に何の目的で来る人達なのか。その想像をしてみるべき。

殆どの人は、買い物目的では無いです。

とくに、広告を出して「草木染めの商品販売」

このようにアナウンスしていたとしても。

大多数の参加者は、このイベント自体の主旨。

このイベントだと、「食育」「国産食材の良さ」こんな感じの共感のある方達のイベント。

なので、商品の力を信じるのは言葉は悪いが、マヌケな考え方です。

ここで買ってもらえるだろうで、商品にだけ目を向けていたから。

その後は、どうなってくかは予想出来るでしょう。

「食材として、廃棄される玉ねぎの皮を使って染めた生地で、作っているんです。」

「へぇ〜、面白いね〜。」

まぁ、この程度です。

出店する目的を考えた上で逆算するべき

ざっとですが、このようなことが有りました。

商品の力に頼るのは未だ未だ時期が違う。

そこに気づくべきだ。

その前に、どういったお客さんにどういうきっかけで、興味を持ってもらえるのか?

これを考えてからでも、商品作りは遅くはないと思います。

そもそもです。

自分のファンになってくれた人に対して、商品のクオリティを解説するのは、かなりの確率で心に刺さるはず。

大好きなタレントが、オススメするものなら、とりあえず見たり聞いたりはしたいもの。

反対に、見ず知らずの得体の知れない人からいきなり売り込み、商品のクオリティーについて語られてもね。。。

ここに気がつく気がつかないかで、出店目的もかなり違ってくるはずです。

「一目惚れして買いました」こんな事は、殆どあり得ないと。

であれば、このイベントでは「このコンセプトでこんな商品を作っています」この事実を知ってもらう。

共感してもらう。

この商品がなんらかの機会に思い出して貰えるくらいの印象を残せたら出店の意味あったと思います。

これくらいの到着点でいくべきで、購入の判断をしてもらえるのは後々なくらい。

コストをかけて、クオリティーのある物はサンプル程度ディスプレイできればで、先ずは手に取りやすいもの、可能で有ればワンコインで提供できるくらいの、試供品程度の物を勧めてみるとかが良かったのかも知れない。

じゃあ、無理してでも無料で配るなら良いじゃ無いのかと思うかも知れませんが、

それはそれで、オススメはしない。

何故なら、無料は無料なりの顧客しか集まらない。

そして、印象に残ることは殆ど無いでしょう。

やはり僅かでもお金と交換したものには、売る方も買う方にもお互いに価値を共有するわけですから。

何かしらのきっかけでも印象に残ることになるでしょう。

最後に、この時に僕なりに勉強になった結果ですが。

商品そのものの質を磨くのは、どこの会社もやっていることです。

ですが、そこにいる人の気持ちや環境に必要とされる。心を動かすことができるかとが、商品の品質を磨くよりも、商品の購入→商品の価値を認めてもらえるにつながるのだと。

商品に力はない、でも、商品作りの背景には力を持たせることができます。

その背景にお客さんは振り向いてくれるものだと思います。

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