コアじゃなくマスを狙うのが今のファッションなのかな①

40代メンズファッション

ファッション業界不況ですよね。世界規模で。ZARAの店舗が多数閉店するニュースなど聞きます。

でも、そんな中でも、わが国の代表「ユニクロ」さん。このコロナ禍で無傷とは言えませんが着実に世界のトップメーカーにへと迫っているなと感じます。

すでに、日本人の殆どの人はここの衣料品がタンスの中に何かしら入っていると言っても過言ではないですよね。

世界初の高品質で超格安。このコンセプトで他社の追随を許すことは今後もないと思うし、真似しようともできっこないですよね。

ユニクロの素材は高品質

カイハラデニム。

スーピマコットンTシャツ。

カシミアニット。

代表的なユニクロの中の高品質素材です。

まず、カイハラデニムってどんなもの?と思うかたもおられるかと思います。ジーンズといえば、「リーバイス」はご存知ですよね。

カイハラデニムは、リーバイス社も認める高品質のデニムメーカーです。そのほか、名だたるハイブランドのデニム製品にもカイハラデニムを使われていますね。

いわゆる、デニムのトップメーカーです。

そんなクオリティの高いデニムがあの価格を実現させているんです。

他にも、スーピマコットンのTシャツも定番的に展開がありますけど、普通のメーカーさんであのスーピマコットンのTシャツを作ったとしても¥10000くらいが上代にならないと成立できないかと。

カシミアに関しても、ユニクロさんでは¥9000くらいとかで買えるではないですか。ハイブランドと遜色ないカシミアですが。ちなみにハイブランドだと3~4倍の上代になると思います。

賢い戦略の商品展開

そもそも。アパレルメーカーの常識というか、洋服の歴史の長いヨーロッパ圏の人々の考え方に、「洋服は生もの」

どういう意味かというと、トレンドには鮮度が常について回るもの。同じものをずっと買い続けるとか、着続けることはあり得ないのです。

「洋服は、差別化の文化。」

こう捉えられてきたもので、ヨーロッパに限らず世界中のファッションに関心がある人、ファッションにかかわる人たちには暗黙の理解のあることでした。

例をあげてきますと。世界のトップのファストファッションメーカーの「ZARA」「H&M」

これらの会社の戦略は、売り切り型と言い。多品種小ロット生産の方法をとり、最低2週間のサイクルで店頭商品が売られて変えられていく。

なので、2週間もして店頭に行けば陳列されているものがかわっているんですね。彼らは、ハイブランドのファッションショーなどを見て、どんなトレンドが次のシーズンに売れるのかよく研究し、約3週間で作り店頭に持ってくるという戦略でビジネスを展開してきてるんですね。

規模は違いますが、渋谷109で展開しているメーカーなども同じスタイルになります。

ユニクロさんは、ずばりこの戦略とは真逆の戦略なんですね。10年スパンで同じものを売り続ける。

これがどう意味をもつかというと、ファッションの持つ価値観から離れているんですね。

工業製品の原理になるんですが、大ロットの製品は単価が下がるんです。数百万、数千枚はおろか数億枚のロットを組むんです。

おのずと生産性は上がるので単価は下がります。この原理で上代は他社の上代より低く設定してもきちんと利益を確保できるんですね。

しかし、これだけで何年もやり続けているわけでは無いです。先ほども書かせていただきましたが、ファッションは生ものです。

放っておくと腐る。

仮に、80年代90年代のかっこいいと言われた写真を見てみてかっこいい!と思いますか?

思いませんよね。懐かしいな。と思うくらいですよね。

ファッションは差別化の文化とも言いましたが、人の価値観はどんどん変わっているんです。で、ユニクロさんのやっていることじゃ矛盾してるんじゃない?と思いますよね。

彼らは、微妙にいじっているんです。同じようなアイテムでもシルエットやサイズ感など寸法的な部分を。定番商品が定番として定着しているには、いつの時代にも使えるように工夫されているんです。

例えばですが、20年くらい前のパンツのシルエットと今のパンツのシルエットは全然違うものです。

今のパンツは裾丈がジャストかもう少し短くくるぶし丈くらの、裾にかけてテーパードの効いてるシルエットがトレンドです。20年くらい前は、裾が長めで裾にワンクッションつけるくらいの裾は少し広めの靴が隠れるような裾がトレンドでした。

同じ素材でも、このシルエットや寸法をわずかにいじること。ここを毎年調整していることで、昔っぽさや時代遅れ感を出さない工夫がなされているんですね。

トレンドは変わり続けているのを十分熟知したうえでの調整をしているんですね。なので、いつ買っても古臭さを感じさせないんですね。

これによって、どんなトレンドにもハマるようにデザインをまとめているんです。シンプル化しているとも言えますね。

続きは、また明日②でお話させていただきますね。では、今日は、ここまでで( ´∀` )

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