知れば知るほど。その仕事が好きになりません?
僕はといえば、フィギュアスケートについて考え直してみようと思った。
固定概念、洋服作りに対して長年の自分なりの考え方を一回リセットした方が良い。
衣装製作に既製服で得た凝り固まった考え方が足かせになるんじゃ無いかな?と、仕事に入る前の選手の女の子、コーチ、選手のお母さんとの何気なく交わす会話だとか、自分なりにネットから得た情報とか踏まえた上で
最もな方法があると思った。
あくまでも、衣装は競技の付属品で選手の演技、表現を際立たせる為のもの。決して、主役では無い。
ファッションショーや、展示会に出すものとは全く別の領域のものだ。
表現の主体が衣装では無い。
早速仮縫いの場面で思い違いが訪れた。
〜仮縫い→シーチングで〜
現物は、伸縮性の良く効いた素材なんでまるで確認作業は出来ない。装飾に使うモチーフをつけてみたが、全く雰囲気を確認できず。
直接、モデルの体に布を当ててやってみることになった。
〜シーチングで組んだトワル〜
結局は、体に当てて
ただただ窮屈でしか無い、伸縮性の良く効いた素材で仮縫いし無いと。
ちょっと冷静に考えたら、時間をかけない最短の道で行くなら…。
と言うわけで、パワーネットと言う素材で仮縫いを再開して最初に組んだのがバッグスタイル。
選手とコーチは揃って、バッグスタイルを強調してました。よくよく調べてみたらやはり、フィギュアスケート衣装にとってバッグスタイルは、前から見たスタイル以上に重要視されると言っても過言では無いとわかりました。
フィギュアスケートはバッククロスという滑り方、後ろ向きで滑るテレビの中継とかでも良く見られる感じね。
故に背中は大事なポイントです。
背中からお尻の中心に掛けてのV字のライン。
これも重要な線になるので、そのへんを踏まえて
スカート丈は、後ほど修正するとしてシーチングでやるより、遥かに。
そして、前はそれとなくドレープ感があれば良いらしく
どうにか、二度目の試着の支度ができたかな。というところで。
しかし、このパワーネットの特性をいかす縫い方でないとならない。
今のところ、道具は限られいて布帛を縫う為の普通ミシンとロックミシンの。これだけ。
ニット系の素材を縫うには、ロックミシンは良しとして、地縫いは出来れば伸縮についてくる丈夫な縫いと糸。
今回はもう一台ミシンを用意して、レジロン糸で縫いあげてみた。コンピュータミシンなんで、縫い方のメニューがたくさんある。
このボタンでやってみた
結構、問題なく縫えているみたいだ。
スカートブルーの脇は、短く。脚が綺麗に見えるラインのようだ。スカート丈はもっと短くなっていくだろうが、実際に着て貰えるまで中々気分が晴れ無いものだ。
そして、実際に使用する生地を裁断するまで。
綺麗なかたちにしてくまでが、辛抱の期間だと思う。
ベースになるおボディーができれば装飾作業に入ってく。ぶっちゃけ、最も作り手としては楽しみな作業だ。
だけど、装飾と選手の動きとの関係も良く打ち合わせしないとならないと。
あくまでも、競技の引き立て役の衣装だ。
氷上に写る絵画のような色になれるよう作業を続けてく。
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