ビーガン食をファッションじゃない?って茶化さない方が良い件

person holding green vegetables

大切な家族や友人がある日突然。

「ガンです。」

「余命〇〇日です。」

なんて、告げられたら。

どうして良いのかわからくなる。

友人や家族じゃなく自分なら、もっとわからなくなる。。。

年齢を重ねてくとなんかそんな急なできごと、

健康上の事件はできるだけ避けたいのであれば、

ちょっとだけ知っていると良いかもな。

くらいなノリで読んでみてほしい。

健康をもたらせるビーガン食

世界的にベジタリアン、ビーガン食が

健康的で、ある種の病気に対して予防や治療に有益であるという

科学的な支持があります。

「適切に献立されたベジタリアン食(ビーガン食含む)は、妊娠中、授乳中、思春期、青年期、老齢期すべてのサイクルにおいて適切である。」

こう、アメリカの栄養学会誌(JADA)に米国栄養士会が論評を発表しました。

この発表以来、菜食が時代のトレンドとして注目されるようになってきました。

このアメリカの発表が2009年。

2016年にはカナダの栄養士会も同調してきました。

この発表よりも前に、菜食は

ガン、心筋梗塞、脳卒中などの生活習慣病予防の効果があるとは言われていましたよね。

ですが、この発表では

予防だけではなくて治療にも有効。

こう発表があり衝撃!

菜食のガン予防メカニズム

2018年の厚生労働省人口動態調査によると

日本人の3人に1人が、ガンでなくなっている。

1981年以来、この死亡率は年々増え続けています。

2015年にWHO国際ガン研究機関(IARC)が、

「加工肉は大腸がんの発症を18%アップする」

というニュースを発表し、全世界に衝撃を与えました。

ガン発症までには、正常細胞がいくつかの段階を経て

ガン細胞へと変化してきます。

この一連の過程を多段階発ガンと言います。

  1. 発ガン物質(イニシエーター)によって細胞の遺伝子が障害を受ける→変異をおこす(イニシエーション)
  2. プロモーターとよばれる物質の作用、障害を受けた遺伝子をもつ細胞が増殖

ここまでの段階で、細胞はガン細胞には変化しません。

増殖させる物質の摂取をしなければ、

細胞が持っている修復機構が働くので、

元の正常な状態に戻ったり、

細胞死したりで、ガン化しない状態を維持するといわれています。

第二段階以降に、再度遺伝子に障害等を受けた場合、細胞がガン化するのです。

一度ガン化した細胞はそのままでは正常細胞に戻ることはないです。

発ガン物質(イニシエーター)は、たばこのニコチン・タール、

ハム、ソーセージの発色剤(亜硝酸塩)、

ダイオキシンなどがあります。

プロモーターとよばれる物質には、たばこをはじめ、アルコールや脂肪のほか、

活性酸素など幅広い要因が認められています。

大腸(直腸、結腸)ガンの発ガンリスク

WHO国際ガン研究機関(IARC)が、

「ハム、ソーセージなどの加工肉を1日50グラム摂取すると、

大腸(直腸、結腸)ガンの発ガンリスクは18%増加し、

畜肉(牛、豚、羊など)を1日100グラム摂取すると、

大腸ガンの発ガンリスクは17%増加する。」

と研究結果を発表しています。

加工肉50グラム=ホットドック1本、ベーコンスライス2枚

目安でこれくらいの感じですね。

乳ガンの発ガンリスク

米国ロマンダ大学のSDA(菜食のキリスト教信者)調査によると、

乳ガンの発症は非ベジタリアンや乳卵ベジタリアンに比べて

ビーガンが最も低い値を示しました。

この理由として、

ベジタリアンやビーガンが野菜から多く摂取する

ベータカロテン

リコピン

などのファイトケミカルの、体内活性酸素への

抗酸化作用が各種ガンの予防効果があると。

おおく摂取する食物繊維は腸内環境を整え

大腸ガンも予防すると考えられてます。

なぜ、ガン発生に肉類が関係するのか?

肉類とガンとの関係について、そのメカニズムについてのデータがあり、

塩漬けや燻製などの肉の加工法によって

ニトロソ化合物などの発ガン性物質が形成されます。

また、焼く、揚げるなど高温で肉類を調理した場合も

ヘテロサイクリックアミンという発がん性物質が形成されるのです。

onions and garlic heads in wooden box on table
Photo by Karolina Grabowska on Pexels.com

植物性食品は、ガン発症を予防するのか?

米国ガン研究財団が、650項もあるレポートを

2007年に発刊しました。

その中から、「ガン予防の14か条」です。

①野菜、豆類、精製度の低いでんぷん質などの主食食品が豊富な食事をする

②BMI(体重㎏÷身長m÷身長m)を18.5~25に維持し、成人期の体重増加は5㌔未満にする

③1日1時間の速歩を行い、1週間に合計1時間は強度の強い運動をする

④1日400~800gまたは5皿以上(1皿=80g)の野菜類や果物を食べる

⑤1日に600~800gまたは7皿以上の穀類、豆類、イモ類、バナナなどを食べる

⑥飲酒はすすめられない。飲むなら1日男性は二杯(日本酒=1合)、女性1杯以下

⑦畜肉(レッドミート)を1日80g以下に抑える。

⑧動物性脂肪を控え、植物油を使用して総エネルギーの15~30%の範囲に抑える

⑨食塩は1日6g以下。調味に香辛料やハーブを使用し、減塩の工夫をする

⑩常温で長時間放置したり、カビが生えた植物は食べないようにする

⑪腐敗しやすい食物の保存は、冷蔵庫で冷凍か冷却する

⑫添加物、汚染物質、その他の残留物は、適切な規制下では特に心配ない

⑬黒こげの食物は避け、直火焼きの肉や魚、塩干燻製食品は控える

⑭この勧告を守れば、サプリメントはあえてとる必要はなく、サプリメントだけではガン予防にも役に立たない

菜食のメリット

近年注目されているのが、

ファイトケミカル

とよばれる植物性成分です。

野菜、果物、穀類などに含まれています。

ファイトケミカルは、遺伝子(DNA)を傷つける体内活性酸素への

抗酸化作用があることから、ガン予防効果があります。

ニンニクを日常的に食べているイタリアや中国のある地方では、

胃ガンの発症率が低いことや、

人参やセロリなどの野菜摂取は、

大腸ガン、食道ガン、肝臓ガン、前立腺ガンなど多種多様なガンを予防するなど、

莫大な疫学調査などを基にした研究によって、

米国立ガン研究所は、

ガン予防に効果のあるデザイナーズフーズ計画を発表しました。

デザイナーズフーズは、ガン予防のほかに、体の免疫力を高めて細菌や

ウィルスの感染を防いだり、

生活習慣病を予防する働きも持っているとされています。

日本国内では、

リンゴ・ポリフェノール

のガン細胞の増殖抑制効果についての有効性も確認されています。

リンゴ・ポリフェノールに含まれる

プロシアニジン

が、ガン細胞の自殺(アポトーシス)を誘導することが確認されています。

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まとめ

ビーガン・ベジタリアンな食生活が素晴らしく優れているかどうかは

賛否があるにせよ、知っていて損はない話。

「私、ビーガンです。」

って、40代50代となってくるとなんだか、食事についての

思考があるほうがお洒落なのかも?

そのほうが意識高い人かもね。

なんて勘違いはしないでほしい。

ほんと食事って、人に強要するものでもないと。

個人的には思います。

ですが、実際に明らかなエビデンスはあるわけなので

食事を考えるうえでの知識としてあると、

ないのとでは、

誰にでもおこる健康リスクに備えられるはずだと思います。

参考図書

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