
確定申告を前に、初めてちゃんと学んでみた話。
はじめに:毎年なんとなく過ぎてきたけど…
確定申告の季節になると、「なんとなくやってるけど、結局よく分かっていない…」と思いながら過ごしてきた。
でも、いざ本気で学び直してみると、「なるほど、そういう仕組みなのか!」と腑に落ちることが多い。
今回は、「所得税って何?」をテーマに、税金の基本から確定申告まで、今さら聞けないことを整理してみる。
そもそも税金にはどんな種類があるの?
まず、「税金」には大きく分けて 2つの種類 がある。
① 国税と地方税
• 国税(国に納める税)
→ 所得税、法人税、消費税、相続税 など
• 地方税(都道府県や市町村に納める税)
→ 住民税、固定資産税、自動車税 など
② 直接税と間接税
• 直接税(自分が直接支払う税金)
→ 所得税、住民税、固定資産税 など
• 間接税(商品を買うときに払う税金)
→ 消費税、酒税、たばこ税 など
例えば、消費税は「お店が代わりに国へ納める」から間接税。
一方、所得税や住民税は「自分の所得に応じて払う」ので直接税。

納税の方式にも種類がある
納税の方法にも、大きく分けて2つの方式 がある。
① 申告納税方式(自分で計算して申告)
• 自分で所得を計算し、税金を申告・納付する方法
• 国税に多い(例:所得税、法人税)
• 例:個人事業主は自分で確定申告して所得税を納める
② 賦課課税方式(お知らせが来て納める)
• 税務署や自治体が税額を計算し、納税者に通知する方式
• 地方税に多い(例:住民税、固定資産税)
• 例:会社員の住民税は給与から天引きされる

所得税の基本ルール
所得税は「1年間の所得に対して課される税金」だけど、所得ってそもそも何?
所得 = 収入 ー 必要経費
例えば、
• 会社員なら「収入=給料」「必要経費=給与所得控除」
• 個人事業主なら「収入=売上」「必要経費=事業の経費」
そして、所得税には 10種類の所得 がある。
所得税の10種類
所得は、大きく以下の10種類に分類され、それぞれ計算方法が違う。
1. 利子所得(銀行の預金利子など)
2. 配当所得(株式の配当金)
3. 不動産所得(賃貸収入など)
4. 事業所得(個人事業の売上から経費を引いたもの)
5. 給与所得(会社員の給料)
6. 退職所得(退職金)
7. 山林所得(山林を伐採して売った利益)
8. 譲渡所得(不動産や株などを売った利益)
9. 一時所得(懸賞の賞金や生命保険の満期金など)
10. 雑所得(年金や副業の収入など)
「給与所得」や「事業所得」はよく聞くけど、他にもこんなに種類があるとは…!
税金の計算の流れ
所得税の計算は、大まかに以下の流れで進む。
① 各所得の計算(10種類の所得ごとに金額を計算)
② 課税標準の計算(すべての所得を合計する)
③ 所得控除を引く(医療費控除や扶養控除など)
④ 課税所得金額を計算(= 課税標準 - 所得控除)
⑤ 税率をかけて所得税額を計算(累進課税で計算)
⑥ 税額控除を引いて最終的な申告税額が決定
今さら学ぶのは恥ずかしい?
正直、こんな基本的なことをこの年齢になって学ぶのはちょっと恥ずかしい…。
でも、改めて勉強してみると「これ、知らないままだと損してたかも?」と思うことばかり。
特に所得控除や税額控除を知らずに申告すると、本来払わなくていい税金を多く払っている可能性もある。
「今さら」じゃなくて、「今から」学べばいい!
むしろ、このタイミングで学び直しておけば、これからの人生でずっと役に立つ。
まとめ & 次回予告
今回は、「所得税の基本」を整理してみた。
書いてみて思ったけど、税金ってただの「取られるお金」じゃなくて、仕組みを知ればコントロールできるもの なんだなと実感した。
次回は、「所得控除」って何?」「知ってるだけで得する控除の種類」 をテーマに書いてみる予定!