先ずは、あらすじですが
ロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイのW主演。
あらすじを簡単に言うと、アン・ハサウェイ演じるジュールズが社長を務める若者だらけのファッション通販サイトの会社に、ロバート・デ・ニーロ演じるベンがシニア・インターンとしてやってくる。初めはジュールズはベンを煙たがるが、様々な問題を解決しながら2人は信頼関係を深めていく……、というストーリー。
率直に感想ですが
シニアの仕事のやり方や、今の若者の仕事のやり方でぶつかりやすい壁など、よく描かれているなと。
こうしたらお互いの理解の溝を埋められる解決法はないのですが、ひたすら歩み寄り、それだけが世代の理解の溝を解決していく方法なのかと感じます。
当たり前化もだけど、「今の年寄りは…」とか、「今の若者は…」などと言うのではなく、理解して足りないところは補い合う。知恵を出し合うことで、社会を構成していく、というのが近い答えなのかと思いました。
この映画は、色々な角度からそれぞれの世代の役目柄や期待されることを暗示していて、大変面白かった。
素敵な老紳士のファッションを見れる
ロバート・デニーロ演じるベンのような良い歳の重ね方をしたい。
ベンは物腰柔らかで、周囲への配慮を欠かさない紳士。
女性が泣いているときのために、ハンカチを携帯するのを忘れません。
私個人ではいまのところハンカチは持参してはいますが、女性に差し出したことはないですが、
せいぜい、息子の鼻水の処理くらいですけど(笑)
ですが、そんなあるかも知れないロマンスを妄想して毎日携帯していても悪くなないと思いません?個人的な意見でした。
映画になかの会社の社風は自由でラフな服装の若者ばかりの中、スーツを着こなし持ち物はどれも趣のある年代物。
最初は、突然表れたシニアインターンで浮いた存在で疎まれたりもしますが、ベンの優れた人間性。
まさに「人生の先輩」と呼ぶべき経験の豊富さから、あっという間に社内では一目置かれる存在に。
「みんなのおじさん」と自称するようになり、社内の人気者になります。
若い仕事仲間が、彼の年代物のバッグを真似るシーンなども垣間見れ、
果たして自分は70歳を迎えるころに、彼のような年代物のバッグを持っていたりしても、
若者を刺激できるような紳士になりえるものか?などね、考えてしまいます。
仕事、家庭、趣味、自分の人生を作るすべてのものに対して向き合うからこそ、深みのある老紳士になれるんだろうと思います。
これは、コメディー映画です
女社長のジュールが、間違えて母親にメールをご送信してしまうシーンがあるんですが、
メールの内容は母親の悪口なんですけどね。
そのメールを消去するために、ベンと同僚の若い社員たちがジュールの母宅に忍び込むんですが、「俺たちオーシャンズ11みたいだぜ!」と。
侵入してどうなったかは、映画を見るまでのお楽しみにしてほしいのですが。
これぞアメリカっていうのか、年配者とのフランクに話せる関係などは、個人的には気持ちが良いですね。
高齢者社会を迎える前に
少子高齢化問題を聞かない日はないです。
死ぬまで現役でバリバリ働く。
この映画はフィクションで、こんな第二の人生なんてそうないと思われるものかも知れませんけど、
この映画に出てくるベンのように、みんなに必要とされる人間になれるように、
若い世代の考え方を聞き入れない頑固おやじになるのではない、少し参考になる生き方の例名じゃないかなと、
見てみるのも悪くはないですよ。