衣服を再利用する

箪笥に、中々捨てられない服たちありますよね。他人事ではなくてうちにもあります。その中でも、これは老若男女問わず様々なのがあると思うんですが。「ジーンズ」

ジーンズの平均寿命は?

そもそも、カタチあるものはいつかは…..。とは言いますが。ジーンズに関して言うと一般的には4年くらいと言われています。あくまでも一般論ですけど。

丈夫な生地なのでほとんどの家庭では「いつか履くだろう。」的に箪笥に眠っているものもあるのではないでしょうか。

しかし、ジーンズって4年もするとトレンドが変わりシルエットが変わったりしているもの。なので、残しておくよりも何か違う形で使うもの悪くはないと思い。こういった仕事をしてみました。

若かりし頃のどんなシーンで使ったのか。ファッション性重視なアイテム

持ち込まれたのはこういったものです。

ラビットファーのノースリーブのニット。
カシミアのノースリーブニット(刺繍入り)
ヒップハングのブーツカットシルエットのデニム

個人的にとってもなんか懐かしいアイテムでした。90年代後半の女子は冬でもコートの中にはノースリーブのもの着てましたよね。防寒性だとか無視のほんとファッション性重視ですよ。品質、縫製など良いものなので壊れるようなことにはなっていないでしょうし、購入された当時もそんなに安価で購入されてはいないと思います。ですから、またいつか的に箪笥にしまわれていたのでしょうね。

着ることで再利用は考えてはおられないとのことなので、普段使いにできるバッグにすることにしました。デニムが1本だったので、足りない分は弊社在庫のものを少し加えても良いとの了承ももらえたので、ショルダーバッグとトートバッグにすることに。

特に気をつかったのは、ファーの扱いでした

今回、最も注意してたのが、ラビットファーの解体でした。こちら、土台になるパワーネットにファーが絡ませてある構造になってまして。不用意にハサミを入れると、バラバラとファーが抜け落ちてしまいます。なので、裾側の解けないように加工されている部分をそのまま利用するように構成を考えました。

単純に、ニットの裾側がバッグの上側の開きになる感じです。バッグの下側に関してはジーンズを解くわけではなくて、一枚の布に接ぎ合わせ一枚の布にしてしまいます。これが、アドリブでいろいろなパーツが途中で切れて接ぎ合わされたりと面白いのです。

開きは、巾着の仕様になってます。裏地にはキルティング裏地を使ってますので全体的にフンワリと。

巾着に使ってる生地は、雰囲気に合うようなフロッキープリントのオーガンが在庫にあったので追加しています。

もう一点は、トートにしました。

カシミアニットは、伸縮するので布帛の伸縮の無い生地で裏打ちして止めてます。

オパールベルベットで、ちょっとアンティークな雰囲気を狙って。セーターの刺繍を活かせたらと。

ここまで作りまして、参考までに弊社ではこんな金額でやらせていただいてます。

ライオンキング衣装作り(フィギュアスケート)

フィギュア女子の衣装だけでなく、男子もやらせていただきました。5歳児のものですけど。

ですが、本物な雰囲気で作り上げてあげることが、競技に挑む子の意欲を盛り上げてあげられらたら幸い。

デビューの曲は、ライオンキング。コーチとの打ち合わせ。

今回初対面の親子なので、お互い緊張しつつも生地選びこら同行できました。

ライオンキングを氷上で表現するなら、ゴールド。正に王様の色ですよね。ゴールドにも色々ありますよ。

今回、パンツは持ち込みとの事で、シャツとサッシュベルト のオーダーになりました。

弊社お見積もり

衣装作成代の相場だとか、中々よく分からないまま仕事の依頼を受けているものですけど。興味のある方は、参考までにしてくれると。

ネイサン・チェンみたいなのが良いとの事

シャツと連絡を受けていたので、スタンダードなプルオーバータイプのものなのか?と思ってお母さんとお話ししてるとどうやら話が噛み合わず。。こういうものが良かったみたいでした。

こういうの、カットソーって言うんだけどなぁ〜とか思いつつ。

袖はぴったりとはさせず提灯のようなスリーブで、サッシュベルト は、生地の雰囲気に合うようにお任せします。とのことで、仕上げさせていただきました。

衣装完成

サッシュベルト は、競技中にズレたりしないようにパンツの方にもマジックテープを縫い付けズレないような仕掛けがしてあります。

ウエストの見えない部分には、こんな仕掛けです。

一度、ベルトとパンツを留めてから前で止めます。小さな子でもこれなら脱着しやすいはずです

裾は、シャツカットにして競技中にウエストから抜けてしまわないように仕上げます。

ウエストの飾りのタッセルが有るだけでグッと大人な仕上がりになりますよ

マジックテープでウエストはとまっているのでこの飾り紐が解けても問題は無いですけど、これが無いとね。コルセットと一緒ですからね

door/senceオリジナル〜スプリングコート製作

お取引先のdoor/senceさんのオリジナル製品の企画から生産まで、マネージメントを記録してきます。

オーナーの洋服好き、他とは被りたく無い独自のファッション感とオーナーのファンでやられている札幌のセレクトショップ。

昨年、オーナー自身のオーダーで雨や花粉に対応できるやつを一枚作らせて貰ったのが始まりで、防水性の高さ。花粉や埃をサッと落とせる。選んだのはこの生地です。

できたのはこのコート

今春に数量限定で、これを少し改良を加えてリリースすることになり。まずは大事なパターン(型紙)作りから開始です。

サイズパターンを2サイズ追加で作るので、今回弊社では、1パーツ@550こちらのデザインは、裏地が無いものなので5パーツで構成されてますので1サイズ2750円でやらせていただきます。

パターンが揃えば、生地。生地は、ショップ側と話ていた昨年オーダーで作らせていただいたモノの色違いにしました。生地幅が148幅で、約2m見積もれば1着分になるでしょう。

今回はMサイズ2枚 Lサイズ2枚

生地在庫とりきりなので4着で限界数で。弊社は特にこういった小ロットのセレクトショップなどのオリジナル製品を積極的にサポートするのが得意とします。

「オーダーメイドから、小ロットまで」が、世間のわがままな女性のおしゃれの追求に一役かえれば幸いです!ってところで。

今日は、裁断まで済ませて。

縫製に入る前のした準備の芯を貼ったりの工程を済ませて。

次回、縫製の記録を紹介させていただきます。

品質表示作り

テンセル混のシャツの品質表示を用意しなくてならなくなり、準備を始めた。単純に、生地屋さんからの情報(ラベルについている)に沿って書くこれで良いかな。と、入稿して始めてわかったことがある。

数年前、会社員時代に携わってた頃とは違ってることに。

テンセル(指定外繊維)こんな表記を昔みたことないですかね?2017年に表示のしかたの見直しを行われてからは、指定外繊維改め 再生繊維と表記しなくてはならなくなりました。

再生繊維とは、そもそも何かというと、

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%86%8D%E7%94%9F%E7%B9%8A%E7%B6%AD

再生繊維セルロースと表記することに

テンセル、リヨセルの表記の仕方についてレンチング社の商標権に配慮をし、業者さんにこのように表記するほうがトラブルになりにくいと助言いただきこのように作りました。

また一つ学ばせていただいた。

フィギュアスケート衣装4

仮縫い決まり本番生地で組み立て

さてさて、仮縫い完了のところから続けて書いていない自分が嫌です。

最後までしっかり記録をとって残しておかないといけませんよ。このブログは自分との対話でもあると。今更ながらに思うのです。

本題ですけど。パワーネットの伸縮のある素材の縫製は慣れたら意外とそうでもない。

実際に難しいのは襟繰りとか袖口だとかの始末だと思います。見た目にすっきりさせ着る人にストレスにならないように。

前側

ラプンツェルのような装飾をめざしました。

後ろ側

花のモチーフは、チュールレースから切り出して一つ一つ場所を確かめながら、配色のバランスを見ながら、気の遠くなるように思えるかもしれないが付け始めると夢中になるもの。

一度、あまり可愛くない印象を与えてしまうとこういったイメージ重視の仕事にはマイナスなことだ。だから、そこはきちんとしておくべき。

花付け作業も終わり、スワロ付けの作業が残っている。

写真を撮り忘れてしまい。不覚にも記録できないが。大会当日の撮影ができた。

スワロをもう少しつけても良かったのかな~とも思ったけど、本人はこのくらいが演技に集中できるのだとのことで
動きやすいと言ってくれて、一安心

次は、どんなテーマの依頼がくるでしょうね。

少なからず、TVのスケートの中継は衣装のこと重視で見るようになってます。最近

台所で草木染め

玉ねぎの皮を使って草木染めをする

草木染めが家のキッチンででもできてしまう。

染料に使うのは「たまねぎの皮」

これからその手法を書くけど、これが正解だということではないので注意してほしい。

あくまで、自分独自の見解と草木染めの作家さんの話を取り入れながらカジュアルでやりやすいように工夫した結果。だから、一つの手法ですよ。

草木染めは、手法とコツさえわかれば、そんなに難しいものではありません。

どんな素材なら染められる?

まず、染められる生地というか素材は、天然繊維だけである。

綿、麻、毛、絹。

これらの素材と混紡のものがあるが、染まらないことはない。でも、混率なりの色付きになる。

絹や毛などの動物性の繊維はよく染まります。

麻、綿の植物性の繊維は使い込んでいるものは染まり易いですが、新品のものはそのまま入れてもそれほどそまりません。

タンパク処理が必要になります。豆乳などを使います。ですが、豆乳を使うのはなんか勿体ない気がしますし、ちょっと手間ですよね。なので、草木染めように作られたディスポンという濃染剤なる液体を使うと良いです。

購入したい場合、近所の染料の扱いのある手芸店などで購入できます。札幌だとマリア手芸店というところで買えます。

http://www.mariya3.com/

用意するもの

大きな鍋

ボール

菜箸もしくはトング

ざる

媒染剤~発色させ、色止めの効果になるもの

集めてきた皮を煮出して、染液を抽出していくのだがイメージしてほしい。染料という玉があって、その玉が皮の中に無数に存在しているイメージを。

それらを熱湯にとおすことで引き離していく。

褐色の液体ができてきます。

今回使う素材は、綿。綿は植物からできている繊維だ。故に、繊維の中にタンパク質を持っていない。なので、染料の吸着をよくするためにタンパク質をすり込む。

作業の流れ

  1. ディスポン処理を行う。
  2. 煮込んで作った染液に染めたいものを投入し、ムラにならないように混ぜる
  3. 媒染液を用意し、染液で染めたものをは発色させる
  4. 水洗いし余分な染液を落とし、完成

染液つくり

染めたい物の約20倍の染料が必要と聞きます。

ディスポン液作り~ディスポン処理

80度以上の湯にディスポン液を溶かし込みます。

湯1リットルにつきディスポン3~4ccの割合で入れ良くかき混ぜます。

染めたいものを入れて、15~20分ムラにならないように良くかき混ぜます。

混ぜ終わったら、取り出して良く水洗いします。

投入したらムラにならないように良く混ぜます

色が均等になるように。

20~30分程、混ぜながら煮込みます。この時、熱の影響で綿などの繊維は縮む場合があります。特に、新しいものは縮む分量は多いです。

取り出して、軽く水洗いします。

媒染液を用意しておき、投入します。

80度くらいの湯に媒染液を溶かします。染めたい物の重さの1~6%が適量と聞きます。

媒染液につけ20~30分程、またムラにならないようによく混ぜます。

媒染液に入れると、色が変わってきます。今回は鉄媒染をしています。木酢酸鉄液を使いました。

他に、アルミ媒染もあります。アルミ焙煎にはミョウバンを使います。アルミ媒染だと黄色っぽい発色をします。

余分な染料を洗い流します

取り出したら、広げて水気を切り陰干しにします

個人でアパレルOEM業を始める

アパレルOEM業って聞いたことあります?

OEMとは、「Original Equipment Manufaturer」の略。「オリジナル器具、用具の製造業者」という意味になる。

「企業のオリジナル製品を製造する」という意味になります。

企業同士でとなると、ちょっと敷居が高くなってしまう気がするかも知れないが、今回は自分の経験もふまえ個人の小さなブランドさんと、縫製工場の勤務で得た知識で個人で小さな取引から初めて行った経験も踏まえて書いてみます。

OEMの営業とは?

オリジナル商品を作られている会社さん、セレクトショップさん。最近では、美容室さんからカフェまでいろいろな会社さんでオリジナル商品を展開されている。

しかし、それらの商品はすべて商品展開されている会社で製造されているわけではない。

OEMの仕事内容と、流れ

OEM営業はまずクライアントを見つけることから始めます。

スタッフTシャツやノベルティグッズ、キャラクターグッズなど大きな企業に限らず過去にそのようなものを作ったことのあるショップなどに、今後作る可能性のありそうなところに、営業活動を行っていきます。

逆に、自ら作れるものは作っておきサンプルとして提案なども行っていきます。

製品に限らず、資材関係の仲介業も業者同士の取引しか殆どないようなことも請け負うのもありです。

営業活動が実り、受注がとれたらクライアントさんからロゴのデータやキャラクターがあればデータをお預かりします。

制作するもの、依頼をされているもののお見積りとサンプルの作成の準備をします。

工場や内職さんとの連携をとりながら、クライアントの希望納期に間に合わせるように調整を行います。

その後、納品を行い請求書の発行と支払いの確認を行って、1つの仕事が終了します。

このクライアントが、今後もオリジナル商品の販売、制作の計画をしているのであれば、定期的に訪問やメールなどしながら、リピート発注をお願いしていきます。

OEM営業に必要なスキル

一般的な営業職に求められるスキルは、当然求められます。あとは、クライアントの情報を聞き取る力や、折衝力などです。

それ以外だと、製品の企画提案ができる力と、製品の製造に関する知識が求められます。

例えば、製造過程や方法、使っている糸や生地に関する知識。自分に仕事を依頼して提携工場や内職さんの技術でどのようなメリットのある製品を提案していけるのか説明できなければ、クライアントにアピールすることができません。

特に、生産の経験、生産管理の経験まであり、製造工程の理解ができ全体の流れを把握することができていればクライアントと工場や内職さんとの調整がし易いでしょう。

OEM営業が向いている人、向いてない人

向き不向きを考えると、自己管理能力やPDCAサイクルを行える能力など。

能力的な部分も必要ですが、人間性で素直に謝罪ができ、諦めない強い心があるかといった性格的な部分もあります。

1.先見の明がある

クライアントを見つけるには、開拓する必要があります。ただ、機械などの販売とは違います。クライアントによって製品に求めるニーズは様々です。

ですから、やみくもな営業電話や訪問、無駄に動いても成果は上がりません。

OEM営業は、オリジナル製品の製造または製造に関連する業務のニーズの可能性のありそうな企業に絞って営業活動を行っていきます。

そのためには、イベントなどの情報などを常にチェックしておくこと、一度お問い合わせをうけた企業の業務の動向などの把握。

定期的なイベントを行っている企業のノベルティグッズなどをチェックするのも良いことでしょう。

今後、新しい企画を計画している企業を見抜き、営業をかけられるかがOEM営業成功の秘訣でもあるでしょう。

2.クライアントの希望を理解できるかどうか

オリジナルの製品を希望するクライアントと打ち合わせの中で、クライアントがどんなことを望んでいるのか、製品にどんな思いを入れたいのかを理解したうえで隠れた魅力を引き出してあげられる準備をしてあげるのが大切です。

例えば、ショップオリジナルのTシャツを作りたいという案件。予算の中で、とりあえずどんなものなら作れるのかわかりやすく提案して上げなければなりません。

スタッフTシャツとしてとりあえず作るとはいえ、製品の出来が良ければショップの販売目的のオリジナル商品の一部にまでしていきたいとオーナーは考えます。ロゴデータを印刷するには、どういった手法でやれば期待以上の製品になるのかなどです。

ただのTシャツとは考えず、ショップオリジナル商品へと成長させることができればショップの売り上げに貢献することにもなり、ショップ自体のブランド力アップにもなります。自らの仕事の受注数の追加にもつながるのです。

3.確認力が必要

オリジナルグッズ製造に関しては、特に細心の注意が必要です。

クライアントのロゴなどは、決められた色や形があります。

よくあるクレームで色が違うといったもののようです。

メール画像などで確認だけでは、実際の印刷されたものとオリジナルもしくはクライアントが思っていたものとの相似や勘違いの原因を作ることになり兼ねません。

面倒だとは考えずに、何度か試作しクライアントに試作を見てもらうなどし完成形に近づけていかなければなりません。

自分は理解しているから大丈夫だとか、プロの仕事だから大丈夫だとか考えず、「これくらいなら、良いだろう。」では、OEM業は務まらないです。

4.交渉力、調整力が必要

OEM業は、クライアントと打ち合わせをして、発注をとるだけの仕事ではないです。

実際に縫製をしてくれる工場であったり、プリントをしてくれる印刷工場であったり、オリジナルの型紙から始めるのであればパターンナーさん、生地の仕入れもするのであれば生地問屋に至るまで綿密に打ち合わせ、最終的な納品日までに間に合わせなければならないのです。

デザイナーや内職さん、パターンナーさんなど自分の仕事に対するプライドを持っているため比較的頑固な方も多く、交渉の仕方を間違えるとその後の仕事にも大きく影響してしまいます。

職人さんの協力は不可欠です。彼らとの関係を築いていくのが一番のカギとも言えます。

特に、クライアントの都合による納期変更だったり、デザインや色の変更など、都度、職人さんと打ち合わせしたり時にはお願いしたり変更に対応してもらわなければなりません。

そのため、関係の構築は大切。

交渉力、調整力が不可欠なのです。

OEM営業が向いていない人

営業には向いていても、OEM営業には向いていない人もいます。特にOEM営業に向いていない人は以下のような人です。

1.臨機応変な対応ができない人

製造では、クライアントからの突然の変更依頼、製造ラインでのトラブルなど様々なトラブルが起こります。このようなトラブルに柔軟に対応できなければ、信頼を失いかねません。

そうならないためにも、余裕をもったスケジューリングと工程管理が必要とされます。事前の打ち合わせも重要です。

しかし、それでもトラブルは起こるものです。そのトラブルに対する最善策を考えることができなければこの仕事は務まりません。

2.自らの感情を抑えられない人

クライアントの都合による変更だけでなく、トラブルによる予定変更など、様々な状況においても自分の感情を抑え、冷静に対処しなければなりません。

思うようにスケジュールが進まなかっただけで、不機嫌になったり、ミスをした職人や取引業者を怒鳴りつけたりしているようでは、協力してくれる関連業者に信頼を得られないだけでなく、クライアントの信頼まで失くしてしまいます。

どのような状況でも、自分の感情は抑え、冷静に俯瞰でスケジュールを見て管理できる人でないと向いてないのです。

3.落ち込みやすい人

OEMの仕事にかぎりませんが、受注がとれないことは常時あることです。その都度落ち込んでるようでは仕事になりません。

常に前向き、へこたれない強い心が必要なのです。

時に、クライアントから無理難題を言われたり、叱られたりすることもあります。

そんなときも、落ち込まず気持ちを切り替え仕事を進めていけることが求められます。

OEM業の市場

現在、アパレル会社で自社製造に拘らなくなっている、アパレル会社以外の異業種でもオリジナル商品を作りたいと考えているケースが大小問わなければ、OEMに対する需要は高まっている傾向です。

専門的な知識を活かし、多少スキルを持っていれば自分でも製造の一部を請け負うなど。

わりに閉鎖的イメージのある製造の現場と市場の新しいニーズをつないで、それまで培った人脈を活かして事業をつくりあげていくのも悪くないと思うのです。

フラップ作り、工業パターンの修正の話

工業パターンってホント其々の工場によって様々な工夫があるんだよね。

フラップとか2枚合わせて中縫いして返すパーツなんかだと

表側になるパーツと裏側になるパーツを同じ型で裁断し縫い合わせたいところだが、裏側を少し控え気味に仕上げると綺麗

工場に発注してくるメーカーのパターンでは、裏側控えを入れてたものと分けてくる場合と同型で縫製の時に調整してください。のような場合がある。縫製しながら調整というのは、熟練の職人さんでもちょっと作業効率的にはよろしくないと。

作業効率よくするために

単純に裁断するときに裏側と表側のパターンを別々にする。縫い代の幅を変える。

表側10mm

裏側8mm

8mmで地縫いする。

表側が2mm多い分が表側にゆとりを持たせられるし、縫い合わさり厚みの出る分もこのゆとりの中に収まるとだろうという事で簡単にこういう対応にする。

裏側が裏地とか使う場合もある。よくあるのが、同寸で裁断したのにどうしても裏地が出てくる。。。とかだ。

しかし、縫い代に差をつけるだけで割と解消できるもの。

そして、フラップを本体に付ける際の注意だ。付け方は大体2通りだ。

パーツとパーツの接ぎ目から挟み出しになる場合がまずある。この場合はフラップの付け位置の縫い代は特に変えずに、表側も裏側も同寸で問題ない。

でも、もう一つの付け方で一度地縫いして折り返して、ステッチで抑える付け方の時だ。

生地が厚くなればより反り返ろうとすると力が働くのである。

そのまま、同寸で付けてしまうと薄い生地の時はそうでもないが、中肉のものであれば殆どの確率で反り返る。

どうするかというと、付け位置の縫い代に差を付けておく。表側に5mmも付けておけば十分だろう。

表側と裏側をぴったり合わせてみて(縫わなくても大丈夫)付け位置あたりで追ってみる。

すると、5mm差あったものが3〜2mm程度とかになる。すごく厚いものであれば、5mmのものもある。

これが折り返しする場合に必要な差寸になる。「折り返しに必要なゆとり分」という。余る分は後でカットすれば良いので縫い合わせの時に、この差寸を意識的に合わせて縫い込む特に中央付近は結構ゆとり分が足りなくなるケースがある。

平らなところにおくとなんか変?と思うかも知れないが、付けてみるとしっかり落ち着くのである。

はじめてのフィギュアスケート衣装の型紙作り

既製服の型紙作りとは違う。それはそうだ。用途が違うから。それに気づかされ続け、お借りできた衣装ではなんか良く理解出来ず、何故なら子供用のもので、大人ほどの激しい動きを想定されてはないと思う。基本的な作りは既製服のつくりとそう変わらない。

あまくみていた。

今回オーダーいただいたお客さんに限っての話だから参考までにだけど、既製服のような「ゆとり」を計算のうえで型紙にする概念は必要ないようだ。バストとかヒップに関しては少し小さいくらいで、ピタッとボディーラインが出るまで、伸縮性のある生地でトワル作りもするべきだ。

成長期の子の衣装だとはいえ、コーチ側からの要望は無駄な皺とかゆとりは演技、表現の妨げになると。普段の生活とは別世界で着るものなだと考え方を変えることにするべきだ。

そして、原型から展開していくというのもやめておいたほうが得策だ。原型には基本ゆとりが入っているもの。どうしても、利用したい場合はオーダーよりも1サイズ小さいものを利用するほうが良いと。Mサイズで最初に作ってみたものの、そんなに雰囲気が出てこなかった。装飾も入れていない、似ている生地でやっているからなのかも知れないが、普通の洋服感だ。

バックスタイルのウエスト付近に皺がある、布帛の服では少しゆとりがないと日常生活に支障が出る事になるが、衣装に関しては別もの。いかに美しいボディーラインを出すか?だろう。その為のパワーネットの2wayストレッチの素材。

ゆとりゼロまでにしても、素材の特性で3cmくらいは融通が効くみたいだ。

「キツくて演技に集中できないかも」

「できるだけ軽く」

様々なコメントを思い出しながらの作業。自ら、体験した事がないのは迷うポイントが多々あるものだ。

インナーを借りて、いろんな事に気付いた。百聞は一見にしかずだ。

「腕を上げ下げするときに違和感があるのは嫌。」

「解消できないなら、ノースリーブでも良い」

という意見も貰っていたが、袖付きが当初の予定。なのでインナーを借りてわかった。袖付けされてない。身頃から裁ち出しになっている。そして縫製されている場所が少ない。

生地の特性からすると部品を継ぎ合わせてフォルムを構成しているんじゃない。もっとシンプルで、ある程度のフォルムがあって、この素材が体にフィットしているんだなと。

もちろん縫製は殆どインターロックで縫われている。

とりあえず、元々の依頼通りの構成で袖継ぎのあるものをできるだけ動きやすく、アームホール下の厚みを取る為インナーのアームホールの形状を変更して表地と裏地は別々に。

サイズMのオーダーだけど、だいぶ削って7号くらいに。でも、素材が伸縮するので問題なくMサイズのボディーにも着せられてしまう。

後ろのくびれのところ。後ろ中心にファスナーを入れてるのだが、型紙では少し短めの設定で伸ばし気味に付けてみると、中々雰囲気は出た。

だが、これだけでは何かしら支障の出ることも考えられる。例えば、さっきも書いたけど、

「腕が上げにくい。」

なので、袖付けの無いものも用意してみることに。本番に使う生地の幅の都合もあるんで、前中心と後ろ中心接ぎになる。

T字

組み立てるとこんな感じに

肩のとこのシワが気になるところだが、実際に人に着せて動いて貰って、どちらの型紙が良いのか?だ。

誰かに教われるのなら進行も早いだろうが、知識とか経験は何度も試行錯誤して得たものがホンモノだ。と思う。

さて、どんな反応が出てくるのだろうか。

パワーネット生地を扱ったこと

パワーネットの生地はどう扱う?教科書みたいな明確な答えはないが、パワーネット生地を使って婦人服を作った経験から得た知恵を書こうと思う。

素材はナイロン製であるからめっぽう熱には弱い。スチームアイロンで縮みの多いものなら3〜4%は縮んでしまう。

用途がスポーツウエアとかインナーとして利用するのであれば、小さめにできて着用でフィットさせて着るという計算でできているものだが、婦人服の既製品として取り扱いになるケースだと、縮んだままではちょっと都合が良くない。特に丈縮みがあると裏地との兼ね合いがよろしくない。

量産体制で作る場合、寸法出しは命。なので、生地自体が加工中に縮んでしまう前に、ある程度縮む原因になる事を予め処理してから作り始めるのが得策だ。

まずは、

放反してあげる。放反とはストレッチの効いた生地なので少しでもテンションがかかっている状態で裁断すると時間の経過で繊維自体が元の状態に戻ろうとする。なのでテンションを緩和させてあげるのは必須なのだ。

ナイロンの繊維であるため加工中と仕上げのとき最低限のアイロンはかけることになるなので熱にめっぽう弱いので縮む、縦横2%は縮む。おおよその数値だが。

染色の状況とかで伸縮率が異なる。中間色(ベージュ系など)は、黒やネイビーのような濃色に比べて沢山縮む。なので、同じアイテムで色別の展開で作ろうと考えているのなら、色別に伸縮のデータをとってみることをお勧めする。

しかし、この素材を使った服つくりで一番驚いたことがある。

工場などの大量生産の際は、できるだけ仕上げアイロンや製造工程のアイロンなどで作業に支障、効率をできるだけ少なくするために放反以外にもスポンジング加工ということもしてしまう。これは、専用機械があるのだけれど、簡単にいうと生地の状態のときに沢山の蒸気をかけてすぐにバキュームで熱をとる。という工程で生地を縮めてしまうのである。アイロンで縮む前にもうこれ以上は縮まない状態にしてしまうのだ。

アイロン収縮のない状態で作って寸法的にも問題なしの仕上がり、ハンガーにかけ一昼夜たった翌日にびっくり、丈が伸びているじゃないですか。。。

なぜ気が付いたかというと、裏地表生地として使っているパワーネットには設計上で丈に差をつけているんです。2cmとかです。裏地が表生地から出てこないように。

で、その差寸に違和感があったんで計ったところ4cmの差に。。。

いろんな原因を考え、実験などもしてみたところ。そのパワーネット、スポンジング加工で縮ませた分が一昼夜で元の長さに戻っていたのでした。

おそらく吊るされていたことが原因ですね。

それからというもの、アイロンテスト以外に一昼夜吊るしておくテストも実行することになったのだけど。

これ、裏地をつける既製服で裏地との兼ね合いがあるからここまでシビアになるんだけど。

裏地をつける必要のないものであればここまでしなくても良いと思うけどね。